2. もみ合いを抜け一段上のステージへ

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。6月中旬にローソク足の実体が200日移動平均線を抜けたことで、25日線、75日線とともに主要な移動平均線を上抜けました。その後はこれらの移動平均線に下値をサポートされるように上昇し、6月27日、30日には終値ベースで4万円台を回復していました。ただしその後は4万円を割り込むと狭い範囲でもみ合う動きになっていました。

先週も小幅な値動きでしたが、25日移動平均線に近づくとそこから反発。23日には大きな陽線となり、直近の戻り高値である6月30日の高値(4万0852円)を一気に超えました。

今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形は悪くありません。この半年間ほど、4万円を超えても上値が重い展開が続いていましたが、そのもみ合いを上抜け、まさに一段上のステージに上がりました。このまま下値がサポートされれば、2024年7月11日の最高値(ザラ場で4万2426円)の更新も視野に入ってきます。まずは4万1000円あたりが維持できるかどうか、注目したいところです。

チャートの形は悪くありません。この半年間ほど、4万円を超えても上値が重い展開が続いていましたが、そのもみ合いを上抜け、まさに一段上のステージに上がりました。

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃