参院選の投票日が近づいてきました。長らく続く物価高で、国民の気持ちも家計も疲弊している中で、どういう結果となるのか注目が集まります。
年金においては、3年度連続で増額改定となっていますが、これを上回る物価上昇により、その恩恵をなかなか感じることはできない状況が続いています。
こうした状況下、いまのシニア世代は年金を月額いくら受給していると思いますか?
年金受給額は、現役時代の暮らし方や働き方により個人差があるものです。老齢年金の平均月額は厚生年金「14万6429円」・国民年金「5万7584円」ですが、これを上回る人も下回る人もいます。
本記事では、厚生労働省が発表しているシニア世代の年金受給額データより、厚生年金と国民年金の平均年金月額について解説していきます。
1. 【2025年度】年金額は前年度から1.9%引き上げへ!
公的年金額は、物価や賃金を考慮して年度ごとに見直しがおこなわれており、2025年度は前年度より1.9%の引き上げとなっています。
年金額の例を見ると、厚生年金のモデル夫婦世帯(※1)は月額23万2784円、国民年金の満額(※2)は月額6万9308円です。
夫婦ともに国民年金のみ(満額と仮定)を受給する世帯の場合、二人分の合算額は13万8616円となります。
※1 男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
※2 国民年金保険料を全期間(480カ月)納付した場合に65歳以降で受給できる年金額