3. まとめにかえて

今回の記事では、60歳以上の就労実態と、令和7年(2025年)6月に成立した年金制度改正法について解説しました。60歳以上の就業率は4割を超えるほど増加しており、シニア世代の働く意欲が高まっています。今回の年金制度改正では、パートなどの短時間労働者が社会保険に加入しやすくなるよう制度が拡充され、働き方の選択肢が大きく広がります。また、在職老齢年金制度も見直され、年金が減額される基準額が月62万円に引き上げられることになりました。これにより、働きながらでも年金を受け取りやすくなり、シニア世代が安心して充実したセカンドキャリアを築けるよう、制度が整備されていくでしょう。

参考資料

村岸 理美