2025年8月22日、総務省統計局が発表した全国消費者物価指数（CPI）7月分によると、総合指数は前年同月比で3.1％の上昇となり、依然として高水準のインフレが続いています。
2025年度の公的年金額は前年度比1.9％引き上げとなっていますが、物価上昇率を下回る改定となったため、実質的な年金の目減りが懸念されています。
「年金だけでは生活が苦しい」と感じる方も多く、年金制度をきちんと理解し、将来に向けて備えておくことがますます大切になってきています。
本記事では、国民年金・厚生年金の仕組みや年代ごとの平均受給額についてわかりやすく解説します。
1. 【2025年度は1.9％増額】国民年金・厚生年金の年金額例
公的年金額は物価や賃金の変動を踏まえ、年度ごとに見直されるルールがあります。2025年度の年金額は、2024年度から1.9％増額改定となりました。
1.1 2025年度の国民年金と厚生年金の年金額例
- 国民年金（老齢基礎年金（満額）：1人分）（※1）：6万9308円
- 厚生年金：（夫婦2人分）（※2）：23万2784円
※1 昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円（対前年度比＋1300円）
※2 厚生年金は「男性の平均的な収入（平均標準報酬（賞与含む月額換算）45万5000円）」で40年間就業した場合に受け取り始める年金（老齢厚生年金と２人分の老齢基礎年金（満額））の給付水準
