親が健康であれば何も問題はないのですが、実家に帰省すると、親が子どもの知らない薬を服用していることも目にするのではないでしょうか。人は歳を重ねれば、体に関係する問題から無関係という人はいないでしょう。
親は子どもに心配をかけまいと、健康問題に関しては、根掘り葉掘り聞いていかないと話してくれないことがあります。年末年始は時間があるので、少しずつ親の健康状態について把握しておく機会といえるでしょう。
また、現在では「老老介護」という言葉に代表されるように、親の世代が自分の親の介護をしているという状況もあります。そうした状況が子ども世代が想像以上に負担になっているケースもあります。今一度、帰省した際に祖父母の状況も把握しておきたいものです。
【その2】親の資産、資産運用の内容
健康問題と同様に親が子どもに対して口が堅いのが、自分の資産の状況です。
親が詐欺などにあっているというのは問題外ですが、子どもが知らないところでいろいろと資産運用をして、その運用がうまくいっていないケースもあります。
その中で、証券会社などの金融機関ですすめられた金融商品を保有していることもあります。ある程度の金融リテラシー(知識)がある子どもからすると「なんでそんな金融商品を持っているの」と聞きたくなる商品もあります。
そして厄介なのが、親も投資家として自分の失敗談を子どもには話したがりません。
根掘り葉掘り聞いていくと、随分前に「ひと相場」が終わっているテーマ型投資信託を基準価額が暴落しても持ち続けていたり、流動性がない銘柄を売るに売れず、塩漬けとなっているようなケースもあります。