3. シニア世帯はどれくらい貯蓄がある?

年金だけでの生活は難しい場合が多いですが、実際に現在のシニア世帯はどれくらい貯蓄があるのでしょうか。

金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査」によると、貯蓄額の分布は以下のとおりです。

なお、貯蓄には預貯金のほかにも株式や投資信託、積立型保険、個人年金保険などを含みます。

3.1 70歳代二人以上世帯の貯蓄額

  • 非保有 :20.8%
  • 100万円未満 :5.4%
  • 100~200万円未満 :4.9%
  • 200~300万円未満 :3.4%
  • 300~400万円未満 :3.7%
  • 400~500万円未満 :2.3%
  • 500~700万円未満 :4.9%
  • 700~1000万円未満 :6.4%
  • 1000~1500万円未満 :10.2%
  • 1500~2000万円未満 :6.6%
  • 2000~3000万円未満 :8.9%
  • 3000万円以上 :19.0%
  • 無回答 :3.5%
  • 平均値 :1923万円
  • 中央値 :800万円

世帯による貯蓄額の差は大きいですが、平均値は1923万円、中央値は800万円です。

貯蓄目標金額を決める際の、一つの参考にしてみてもよいかもしれません。

4. 年金だけの老後生活は厳しい傾向に!

本記事でご紹介したとおり、年金だけでは平均的な生活を送るのは難しい場合が多いです。

ただし、高年収の会社員の方などは年金受給額が高額な傾向にあるため、年金だけでの生活ができる世帯もあるでしょう。

老後生活に向けて計画を立てる際に、ご自身の世帯の年金収入と想定支出をシミュレーションして、年金以外に貯蓄が必要なのかを確認してみてはいかがでしょうか。

参考資料

苛原 寛