4. 高年齢求職者給付金(65歳以上)

高年齢求職者給付金は、雇用保険に加入していた65歳以上の人が離職後にハローワークへ求職申込みを行い、所定の要件を満たした場合に受け取れる一時金です。

離職前1年間に11日以上働いた月が6か月以上(または所定労働時間80時間以上の月が6か月以上)あり、就労可能で積極的に仕事探しをしている「失業の状態」であることなどが要件となります。

被保険者期間が1年以上なら基本手当日額の50日分、1年未満なら30日分が一括支給され、離職翌日から1年を過ぎると申請できません。

5. 高年齢雇用継続基本給付

高年齢雇用継続基本給付は、60歳以降も同じ会社で働き続けている60〜64歳の雇用保険被保険者が、60歳時点の賃金より25%以上下がったときに毎月支給される給付金です。

受給には「雇用保険の被保険者期間が通算5年以上あること」と「失業給付や再就職手当を受け取っていないこと」が必要です。

支給額は現在の賃金の最大15%ですが、2025年4月1日以降に60歳を迎える人は上限10%に縮小されます。

高年齢雇用継続基本給付

高年齢雇用継続基本給付

出所:厚生労働省「Q&A~高年齢雇用継続給付」

賃金が75%未満に下がった月から65歳になる月まで請求できるため、再雇用で収入が減った人は早めに申請しましょう。

6. シニア向けの制度を活用しよう!

本記事で紹介したとおり、シニア向けの制度は多くあります。

ただし、これらの制度は原則申請しないともらえません。

そのため、自分が受給要件に当てはまるか確認しましょう。

受給要件に当てはまる場合は、申請方法をHPなどで調べてみてください。

参考資料

苛原 寛