シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は回転寿司チェーン店「くら寿司」を運営するくらコーポレーション(2695)の、2018年11月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績はどうだったか
2018年12月7日に更新された、くらコーポレーションの2018年11月既存店売上高は、対前年同月比98.3%でマイナス成長となりました。なお、速報時点では客数及び客単価の内訳の開示はありません。
また全店売上も99.1%とマイナス成長になりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、2018年11月までの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は10月決算)。
既存店売上高は8月以降3カ月続けてのプラス成長を維持していましたが、11月にマイナスに転じることになりました。
全店売上高も11月はマイナス成長となりましたが、全店売上高のプラス成長は10月まで5カ月連続を維持していました。なお、前期のマイナスは5月のみであり、6カ月振りのマイナス月となっています。
過去1年の株価動向はどうだったか
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
昨年11月に5,000円付近を底に上昇を開始した同社株価ですが、6月の8,000円台前半を天井に下落。現在は8月から続く6,000円台前半のサポート&レジスタンスの攻防が続く値位置にあります。
2019年10月期は既存店及び全店いずれもマイナス成長からスタートしましたが、これが一時的なものに留まるのかどうかという点に注目が集まるのではないでしょうか。
参考データ:くらコーポレーション 月別推移
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