3. 貯蓄を増やす4つの方法
皆さん、貯蓄を増やすために、さまざまな工夫をされているかもしれません。
しかし「工夫」を意識しすぎて基本的なことを見落としている可能性も。
ここでは、貯蓄を増やす方法の「キホン」としておさえておきたいものを4つご紹介します。
3.1 固定費を削減する
ボーナスの時期など、貯蓄や家計、将来の働き方を見直すタイミングで意識したいのが「固定費の見直し」です。
固定費の削減は、契約内容の選定や手続きに多少の時間がかかるものの、一度見直してしまえば継続的な節約につながり、無理なく支出を抑えることができます。
3.2 目的のない買い物はしない
貯蓄を増やしたいと考えるなら、なんとなく買ってしまう「目的のない買い物」は控えることが大切です。
「安かったから」「流行っているから」「便利と聞いたから」といった理由だけで購入すると、実際には使わないままになったり、気づけば想定以上の出費になっていることもあります。
とはいえ、必要なものや自分へのご褒美など、納得して購入することも大切です。
その場合は、あらかじめ金額や購入頻度の上限を決めておくと、無理のない範囲で楽しめます。
3.3 仕事での収入アップを狙う
貯蓄を増やすためには、支出を抑えるだけでなく、収入を増やすことも重要です。
仕事面での収入アップを目指すのも、有効な方法のひとつです。
たとえば、資格の取得や昇進・昇給を目指すことで収入が上がる可能性があります。
また、副業が許可されている職場であれば、副業に取り組んで収入源を増やすのも選択肢となります。
3.4 資産運用について学ぶ
貯蓄をより効率的に増やしたい場合、資産運用を検討するのもひとつの手です。
ただし、資産運用にはリスクが伴うため、やみくもに始めるのではなく、まずは情報収集から始めましょう。
あなたに合った方法は何か、どのようなリスクがあるのかを理解したうえで取り組むことが大切です。
4. 貯蓄は「目的」が大事
今回は、単身世帯と二人以上世帯における平均貯蓄額を、平均値&中央値の両面から確認しました。
平均値という数字を見ると、「自分も同じくらい貯めないと…」と感じたり、「まだまだ足りない」と不安になったりしがちです。しかし、本当に大切なのは、自分自身の将来の生活に対して、その貯蓄額が十分かどうかという視点です。
たとえ平均に到達していても、自分のライフスタイルや収入状況、家族構成、将来の目標(住宅購入、子育て、老後資金など)に照らし合わせてみて、その貯蓄額が意味を持つかどうかを見極める必要があります。
ですので、「平均的な貯蓄がある=安心」ではなく、自分にとって足りるのか、不足しているのかを見定めることこそが肝心です。
気になる方は、ぜひ一度ご自身の貯蓄状況や家計計画を見直して、必要な準備額を具体的に計算してみてはいかがでしょうか。
早めの確認・見直しが、安心への第一歩となります。
参考資料
荻野 樹