夏本番を迎え、家計の見直しを考える人が増える7月。冷房代や行楽費などで支出が増えやすいこの時期、年金だけでは生活が苦しいと感じている方もいるのではないでしょうか。
そんな方のために設けられているのが、「年金生活者支援給付金」という制度です。
所得や年金額に応じて、毎月の年金に数千円が上乗せされる仕組みですが、申請しないと受け取れないため、気づかずに受給できていないケースもあります。
この記事では、給付金の内容や対象となる人の条件、申請方法などをわかりやすく紹介します。8月の年金支給日を前に、自分が対象かどうか、ぜひ一度確認してみてください。
1. 低年金世帯なら対象に?「年金生活者支援給付金」とは
厚生労働省の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、公的年金の平均月額は国民年金(老齢基礎年金)で5万円台、厚生年金(国民年金部分も含む)で14万円台です。
ただし現役時代の年金加入状況により、厚生年金を月額20万円以上受け取る人から月額1万円未満となる低年金の人まで、大きな個人差があります。
年金とその他の所得を含めても、一定基準以下の低所得となる場合「年金生活者支援給付金」の支給対象となるかもしれません。
2019年にスタートした「年金生活者支援給付金」は、老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金を受給中で一定要件を満たす人が、年金に上乗せして受け取れる給付金です。
次では、この「年金生活者支援給付金」の支給要件や金額について整理していきましょう。