【老齢年金・障害年金・遺族年金】年金生活者支援給付金の「支給要件・給付額・申請方法」とは？《申請しないともらえない給付金》

7. 年金生活者支援給付金は申請しないともらえない！代筆は可能？

年金生活者支援給付金の対象となる人には、日本年金機構から通知を兼ねた請求書が郵送されます。届いた人は氏名記載などをおこない、返送しましょう。

請求書の送付タイミングや形式は、年金受給状況により異なります。ここでは該当者が多い2つのパターンについて、発送されるタイミングなどを紹介します。

年金生活者支援給付金請求書（はがき型）

認知症、闘病中、目の見えない方や、肢体の不自由な方などで、請求書を自筆で記載することが難しい場合は、代理人などが代筆により、本人の氏名などを記入することで年金生活者支援給付金の請求手続きが可能です。

耳や発声が不自由な方は、お近くの年金事務所へファクシミリなどでの問い合わせもできます。

今回は年金生活者支援給付金について詳しく解説してきました。

給付金の種類は「老齢年金生活者支援給付金」、「障害年金生活者支援給付金」と「遺族年金生活者支援給付金」の3つあります。

それぞれ受給条件が異なりますので、自分が対象になるものの受給要件をしっかりチェックしておきましょう。

また、今年度の年金生活者支援給付金の受給額は前年度に比べて2.7％の引上げとなっています。

この給付金を受け取るには、請求手続きが必要です。

受給漏れがないよう、受給対象者の方は速やかに請求手続きをおこないましょう。

今は、「年金だけで生活を送るのは非常に厳しい」というのは年齢問わずどの世代の方でも持っている共通認識のようなものです。

その背景もあってか、この給付金のように年金生活で苦しい思いをしている方をサポートする制度というのは少なからず存在します。

今回、給付金の対象にはならなかった方やこれから年金生活を迎える現役世代の方も、「困ったときに国から受けられる支援制度はある」という認識は頭の片隅にしっかりもっておきましょう。

そのような認識が常に頭の中にあれば、万一の時に「受けとれるはずの給付金をもらい忘れた」という事態も防げるでしょう。

鶴田綾