経済的に自立し、できるだけ早くリタイアして自由な生活を実現することを「FIRE」といいます。

若い年代層を中心に、FIREを目指すために、さまざまな経済的な努力を実践する方は少なくありません。

FIREを目指すにあたって、もっとも重要になる数字が「貯蓄率」です。

「収入を増やす」「支出を最適化する」「適切なリスクで運用する」という取り組みを複合的に行い、効率よく資産形成を進めましょう。

1. そもそも「FIRE」って何?働かずに生きていける考え方とは

FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の略で、経済的自立と早期退職を目指すライフスタイルのことです。一般的にリタイアする年齢は60~65歳ですが、それよりも早くリタイアして、自由な生活を送ることを目指します。

たとえば、1億円の資産を築いて年率4%で運用すれば、年間の利益は400万円です(税引き前)。年間の生活費が年間の運用益よりも低ければ、資産が生み出す利益によって生活できるため、働く必要が無くなります。

ただし、早くリタイアするためには、相応の資産が必要です。30代や40代で「働く必要がない状態」というレベルの資産を築くためには、さまざまな努力をしなければなりません。

FIREを目指すには、収入の最大化・支出の最適化・その差額を投資に回す、というサイクルを回し続ける必要があります。

2. FIRE達成に重要なのは「貯蓄率」

FIREを達成するために重要なのは、「貯蓄率」です。

なお、貯蓄率は「貯蓄÷可処分所得」で計算できます。できるだけ収入を増やすことに加えて、支出を最適化して貯蓄や投資に回せるお金を増やす取り組みを実践すれば、自然と貯蓄率は高まります。

つまり、自分の人材価値を高めつつ総合的な金融リテラシーを高めるという地道な努力を継続することが、FIREの実現にあたって重要なのです。