2. 2025年6月から支給額が2.7%アップ!変更点を解説
公的年金は、毎年物価上昇率や賃金上昇率などを踏まえて改定されます。年金生活者支援給付金も改定され、2025年度は前年度から2.7%の引き上げとなりました。
引き上げに伴って、2025年度の年金生活者支援給付金は以下のように増額されます。
- 老齢年金生活者支援給付基準額(月額):5450円(基準額に基づき保険料納付済期間等に応じて実際の給付額を計算する)
- 障害年金生活者支援給付金(月額):1級6813円・2級5450円
- 遺族年金生活者支援給付金(月額):5450円
3. 物価上昇にも注意!給付金とあわせて生活設計を
年金支給額は前年度よりも増えていますが、それ以上に物価上昇が起こっています。意識的に支出を見直さないと、家計がどんどん苦しくなってしまうでしょう。
総務省によると、2025年4月分の物価上昇率は、前年同月比で+3.6%でした(総合指数)。また、帝国データバンクによると2025年5月の飲食料品値上げは合計478品目となっており、飲食料品の値上げが続いています。
贅沢品や嗜好品であれば、「買わずに我慢する」という対応ができます。しかし、飲食料品は生活必需品であり、家庭でできる対策には限界があるでしょう。
公的年金だけで生活できない方は、働いて収入を得て、家計を安定させる必要があります。特に、厚生年金の加入期間がない方や短い方は受け取れる年金額が低額になるため、「できるだけ長く働く」「節約意識を持つ」ことは欠かせません。