2. 消費者物価指数はうるち米(コシヒカリを除く)が前年同月比98.6%へ
物価の上昇は止まらず、総務省「2020年基準 消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)4月分」によれば、生鮮食品を除く総合指数は前年同月比で3.5%上昇しています。
同資料より10大費目で見ると「食料」の上昇が大きく、中分類では「穀類」が27.4%の上昇、そのうちうるち米(コシヒカリを除く)は98.6%などとなっています。
他にも「電気代」13.5%、「菓子類」7.7%、「家庭用耐久財」6.4%などと上昇しており、物価高騰による家計への圧迫が続いています。
3. スーパーの米の販売価格を振り返る
最後に農林水産省の「スーパーでの販売数量・価格の推移(5月26日)」より、全国約1000店舗のスーパーにおける米の販売価格の推移を振り返りましょう。
直近の販売価格は令和7年5月12日~5月18日で4285円/5kg、税込(対前週+17円、対前年同期+2165円)。
参考までに令和6年と令和7年の価格を確認します。
3.1 令和6年(5kg、税込)
- 5月6日~5月12日:2108円
- 5月13日~5月19日:2120円
3.2 令和7年(5kg、税込)
- 4月28日~5月4日:4214円
- 5月5日~5月11日:4268円
同資料によるとこの1年間で基本的に上昇しており、今年1月は3650円、3月は4197円などとなっています。
4. まとめにかえて
随意契約による政府備蓄米の売渡しについては中小の小売業者向けに30日より受付が開始されています。
今後も備蓄米の動向について最新情報を確認していきましょう。
参考資料
- 農林水産省「随意契約による政府備蓄⽶売渡しに係る申込みの確定」
- 農林水産省「スーパーでの販売数量・価格の推移(5月26日)」
- 農林水産省「随意契約による政府備蓄⽶の売渡しについて」
- 総務省「2020年基準 消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)4月分」
宮野 茉莉子