3. ライフプランを立てるときの具体的な手順

ライフプランニングは、順番に考えていけば誰でも作れます。以下で、どのような順番で考えればよいのかを見ていきましょう。

3.1 【第1段階】自分の価値観と夢を明確にする

まずは「自分にとって何が大切か」「どんな人生を送りたいか」を考えましょう。

「好きな仕事で生きていきたい」「安定した生活を送りたい」「仕事に没頭したい」など、今現在の考えをまとめてみてください。

3.2 【第2段階】人生のイベントを時系列で整理する

次に、人生で起こりそうな大きなイベントを時系列で整理します。

20代後半~30代前半にかけては、結婚や新婚旅行などが考えられます。30代~40代になると、子どもの誕生や子どもの習い事など、子ども中心のライフスタイルになるでしょう。

40代~50代では、子どもの進学(中学・高校・大学)や親の介護が発生する可能性があります。あわせて、老後資金の準備にも着手する必要性が出てくるでしょう。

3.3 【第3段階】現在の状況を把握する

今後起こり得るライフイベントと必要な費用を把握したら、自分や家族の現状を整理します。

  • 資産状況はどうなっているか
  • 収支状況はどうなっているか
  • 毎年いくら貯金できるか

きちんと現状を分析し、行うべき対策を把握しましょう。

3.4 【第4段階】問題点を見つけて対策を考える

現在の状況を把握したら、ライフプランを実現するために、どのような問題点があるのかを確認します。たとえば、「支出が多くて貯蓄や投資に回せる金額が少ない」という問題があれば、家計を見直しましょう。

家計簿をつけて無駄な支出を見直したり、可能な範囲で副業を行い収入を増やせば、家計にゆとりが生まれます。貯蓄と投資に回せるお金を増やせれば、資産形成のスピードを早められるでしょう。

3.5 【第5段階】実行と調整を繰り返す

状況の変化に応じて、適切なライフプランは変化します。最初から完璧な計画を作ろうとするよりも、「計画→実行→見直し→修正」のサイクルを回すことが大切です。

子どもが生まれて家族が増えたり、独立して働き方に大幅な変化が起きたりしたら、自分を取り巻く状況は大きく変化します。必要に応じてファイナンシャルプランナーに相談しつつ、2~3年に一度くらいのペースでライフプランを見直しましょう。