4. 節約も意識しよう
できるだけ長く働いて収入を増やすのに加えて、節約を意識することも、健全な家計運営をするうえで効果的です。いつまでも働けるとは限らず、年金も急激に増加しないため、各家庭で支出を減らすためのアプローチを実践しましょう。
具体的に、高齢者世帯に向いている節約方法は以下のとおりです。
- 電気・ガス会社を切り替えて光熱費を削減する
- 自家用車を手放して公共交通機関やカーシェアを利用する
- 不要な保険を解約する
- 固定電話を解約する
- スマートフォンのキャリアを格安SIMに乗り換える
- 使っていないサブスクリプションを解約する
上記は、いずれも「固定費」です。一度見直せば節約効果が持続するため、家計にゆとりを生んでくれます。
一度契約したあと、惰性で契約し続けているサービスがあるかもしれません。大して使っていないのであれば、お金を捨てているのと同義です。
家計簿をつけて「固定費」と「変動費」に分け、見直す余地がある固定費を探してみましょう。満足度の低い固定費を見直せば、生活の満足度を下げることなく、節約効果を得られます。
5. まとめにかえて
年金振込通知書には、向こう1年間の年金振込額が記載されています。いくら受給できるのかを確認し、どのような老後生活を送るのか考えましょう。
年金に加えて、働いて給与収入を得られれば、より経済的な安心を得られます。あわせて節約にも意識を向け、「収入を増やす」「支出を減らす」というアプローチで健全な家計運営を心がけましょう。
参考資料
- 日本年金機構「年金振込通知書」
- 日本年金機構「「ねんきんネット」の概要」
- 厚生労働省「高年齢者雇用安定法の改正~70歳までの就業機会確保~」
- 財務省「〔活力ある長寿社会に向けたライフコースに中立な税制について〕」
柴田 充輝