個人型確定拠出年金のiDeCo、始めようか悩んでいる人は多いのではないでしょうか。この8月には加入者が100万人を突破するなど、最近すごい勢いでiDeCoに加入する人が増えてきていますよね。そこで今回は、今すぐiDeCoを始めるべき人とまだちょっと待ったほうがいい人の違いについてご紹介します。自分はどっちにあたるのか、考えてみてくださいね。

現在、国民年金保険料の滞納が「ある」? 「ない」?

国民年金の支払いが現在滞っている人は、iDeCoに加入したくても加入することができません。iDeCoは国民年金というベースの上に、自分でつくる年金として用意することのできる年金なのです。ベースの部分の支払いが滞っているのに、その上乗せ部分を先に支払うことはできないということですね。

一方、過去に免除の期間があった人はまた別の話になります。自分が加入できるかどうかわからないときには、国民年金基金連合会に問い合わせてみてもいいでしょう。各金融機関でも、簡単に自分の加入資格を調べる診断ツールが用意されています。自分で調べることができるので、まずはそういったツールを利用してみるのがいいですね。

老後資金を貯める方法を探して「いる」? 「いない」?

今、老後資金を貯めるいい方法を探しているという人にはiDeCoをお勧めします。節税効果もあって、原則60歳まで引き出せないという特徴があるため、老後資産づくりという目的でお金を貯めることを検討している人にはぴったりです。

逆に、マイホームの頭金を貯めるとか、マイカーの買い替えのためという目的でお金を貯める手段を探している場合は、iDeCoは当然不向きですね。自分が何のためにお金を貯めたいのか、どういうお金の貯め方をしたいのかというところが重要になってきます。

月収6カ月分の貯金が「ある」? 「ない」?

iDeCoを始めるには、貯金がある程度必要になってきます。というのも、iDeCoは基本的には毎月一定の金額を積み立てていくもの。年払いにすれば、1回まとまった金額を支払って毎月の負担を軽くすることもできますが、多くの人は毎月コンスタントに積み立てていると思います。

何かあった際の貯金がないまま、老後資金を貯め始めるのもちょっと不安です。不測の事態が起きたときにすぐに引き出せる現金があるといいですね。よく言われるのは給料の3か月分があればいいという話ですが、iDeCoは原則60歳まで引き出すことができません。iDeCoとして積み立てたお金は、病気やケガをした場合も引き出せないお金。ですから、6カ月分くらい用意しておいたほうが安心でしょう。

目先で何かあったときにすぐに引き出せるお金がないという人は、まずはそれを貯めることを考えましょう。

まとめ

いかがでしたか。iDeCoを始めることをあまり軽々しく捉えるのは考えものです。確かに、節税効果があるので早く始めたほうがいいとか、20代~30代のうちに始めようと言われることも多いです。ただ、ここから先の人生、ずっとお金を毎月拠出し続けるということを考えると、そう簡単に決められるものではないですよね。まずはじっくり、これからのことを考えてみましょう。

 

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LIMO編集部