母体が若い方が高い妊娠率。30代半ばを過ぎると一気に落ちると言われています。「子どもは仕事が落ち着いたら」と思い、妊娠を先延ばしにした結果、いざ子どもを作ろうと思った時にはなかなか授からないケースは多いようです。そして不妊治療に高額な費用を捻出しなければならない、といったことも。

もちろん体質やタイミングもあり、若くてもなかなか妊娠しにくい人や40歳を過ぎても妊娠できる人もいるので、一概に「若ければいい」とは言えません。しかし、確率としては女性の体は年齢が上がれば上がるほど、妊娠しにくくなることがわかっています。ここから、若くして子どもを産めば、将来かかるかもしれなかった不妊治療代を使わずにすむ、という見方をすることもできます。

子育て世代にとって重要なさまざまな保険

子どもが生まれると、教育資金としてまず考える学資保険。学資保険は、ほとんどの場合親の死亡保障もついています。そのため、契約者の年齢が若ければ若いほど健康への不安が少ないとされ、月々の保険料が安くなり、また返戻率も高くなります。筆者宅の場合も、夫は年齢が上なので、20代の自分が契約者となって学資保険に加入しました。

また子育て世代にとって大事になってくる生命保険や医療保険も、20歳で加入すると、40歳で加入するのと比べて月々の保険料を安く抑えることができます。また、終身型の保険は若い時の保険料で保障が一生変わらないため、若くして加入するほうがメリットがある可能性が高いと言えるでしょう。

おわりに

20代で産んだとしても40代で産んだとしても、メリットもあればデメリットもあります。また、ひとりひとりの女性のライフスタイルによって出産年齢が異なるのは当然。そして、何歳で産んだとしても安心して子育てができる環境や社会保障があるべきです。

20代は仕事に邁進し、30歳を過ぎてある程度の安定した収入と会社でのポジションを得た上で、出産して子育てをスタートした方が、余裕のある生活が送れることは言うまでもないでしょう。ただ、今回ご紹介したように、若いうちに出産することは、金銭面においてマイナスなことばかりでもありません。

出産や子育てとは切っても切れないお金の心配について、若くして子どもを持ちたいと考える女性の不安が少しでも和らげば嬉しく思います。

秋山 悠紀