シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内大手の銀行である新生銀行です。
新生銀行の平均年間給与はいくらか
新生銀行(提出会社)の2018年3月31日時点での平均年間給与は775.6万円と700万円を超えています。また、従業員の平均年齢は41.6歳で40歳を上回っています。平均勤続年数は10.6年となっています。
新生銀行の従業員数は何人か
有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2018年3月31日時点で2392名。単体で2000人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。
- 法人業務・法人営業:361名
- 法人業務・ストラクチャードファイナンス:149名
- 法人業務・プリンシパルトランザクションズ:47名
- 法人業務・昭和リース:1名
- 金融市場業務・市場営業:62名
- 金融市場業務・その他金融市場業務:20名
- 個人業務・リテールバンキング:741名
- 個人業務・新生フィナンシャル:288名
- 個人業務・その他:19名
- 経営勘定/その他・トレジャリー:29名
- 経営勘定/その他・その他:675名
また、連結の従業員数は5307名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。
- 法人業務・法人営業:424名
- 法人業務・ストラクチャードファイナンス:149名
- 法人業務・プリンシパルトランザクションズ:158名
- 法人業務・昭和リース:500名
- 金融市場業務・市場営業:62名
- 金融市場業務・その他金融市場業務:106名
- 個人業務・リテールバンキング:776名
- 個人業務・新生フィナンシャル:927名
- 個人業務・アプラスフィナンシャル:1349名
- 個人業務・その他:95名
- 経営勘定/その他・トレジャリー:29名
- 経営勘定/その他・その他:732名
過去5年の業績動向
新生銀行(連結)の業績推移についても見ておきましょう。
まず、連結経常収益ですが、過去5年をみるとほぼ横ばい傾向が続いています。2014年3月期に3752億円であった水準が、2018年3月期には3838億円となっています。
また、連結経常利益についてはやや増益傾向にあります。2014年3月期には441億円の水準であったものが、2018年3月期には568億円にまで増加しています。
投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益は連結経常利益と同様にやや増益傾向で、2014年3月期には413億円あったものが、2018年3月期には514億円となっています。
まとめにかえて
年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。
ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。
【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について
平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。
【ご参考】有価証券報告書とは
日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。
LIMO編集部