2. 【老後に必要な資金】「個人差・世帯差」がある
先述の家計収支では、「住居費」が1万6432円である点や、「介護費用」が項目として含まれていないといった点に留意する必要がありそうです。
賃貸住宅に住まう場合は家賃分との差額を上乗せして考える必要があります。介護リフォームや住み替えが必要となるケースや、医療費や介護費用が想定外にかさむ世帯もあるでしょう。
そこで頼りになるのは、現役時代からコツコツと増やしてきた貯蓄です。次では世帯主が65歳以上の無職世帯(二人以上世帯)の貯蓄事情についても見ていきます。
3. 【65歳以上無職世帯(二人以上世帯)】貯蓄の平均はいくら?
世帯主が65歳以上の無職世帯(二人以上世帯)の、貯蓄額の推移や資産種類の内訳を見てみましょう。
3.1 【65歳以上の無職世帯】2018年~2023年《平均貯蓄額》の推移
- 2018年:2233万円
- 2019年:2218万円
- 2020年:2292万円
- 2021年:2342万円
- 2022年:2359万円
- 2023年:2504万円
世帯主が65歳以上の無職世帯(二人以上世帯)の貯蓄額は、2018年から2020年までは2200万円台に落ち着いていましたが、2021年に2300万円台、2023年には2500万円台となりました。
資産の内訳の変化も気になりますね。