高等教育を希望する学生や保護者にとっては、進学にかかる費用は大きな関心事項です。
奨学金の制度を利用するか検討をする家庭も数多くあるでしょう。
そこで本記事では、現在募集中の給付型奨学金、そして中央労福協が公開した「高等教育費や奨学金負担に関するアンケート」の結果もご紹介します。
まず初めに、国内最大の奨学金サイト「ガクシー」が紹介している奨学金の中から、「2025年5月締め切り給付型の奨学金」2事業をご紹介していきます。
※今回ご紹介する奨学金の情報は、公開時に締め切りまでが7日以上あるものです。そのため、閲覧時点においては、希望される奨学金の募集がすでに締め切られている場合がございます。また各種情報や条件についても変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。
1. 【返済不要・5月締め切りの奨学金】公益財団法人山村章奨学財団「山村章育英奨学金(2025年度)」
公益財団法人山村章奨学財団は、学業優秀でありながら経済的な理由により学費の支弁が困難な工学系学部に在籍する大学生に向けて奨学金を給付することで、将来社会に貢献し得る有為な人材の育成に寄与しています。
1.1 【返済不要・5月締め切りの奨学金】公益財団法人山村章奨学財団「山村章育英奨学金(2025年度)」
【対象の課程】大学
【応募者の地域条件】地域の制限なし
【奨学金の種類】給付型
【申込み期間】入学後 2025年4月1日~5月31日
【支給人数】10名
【支給金額/人】96万円(年額48万円)
【支給期間】2年間(学部 3 年次・4 年次)
【成績制限】あり
【所得制限】あり
【修学支援制度との併用】ー
【他の給付型との併用】可能(他の奨学金を受けている場合でも応募可)
【専攻分野】工学系
【専攻分野の詳細】学部3年生
【資格・条件】
以下の(1)~(5)のすべてに該当すること。
(1) 日本国籍を有すること
(2) 国内の大学の工学系学部(※)に在籍する学部 3 年生であること
(3) 募集年度 4 月 1 日時点で年齢 25 才以下であること
(4) 経済的な理由により学費の支弁が困難であること
(5) 就学状況及び生活状況について適時報告できること
※工学部及びこれに類するもの(例:創造工学部、理工学部機械工学科)
【募集団体】公益財団法人山村章奨学財団
【奨学金概要】 公益財団法人山村章奨学財団 山村章育英奨学金 令和7年度募集要項
2. 【返済不要・5月締め切りの奨学金】一般財団法人清水育英会「一般財団法人清水育英会奨学金(2025年度)」
一般財団法人清水育英会は、建築、土木または都市計画等を専攻する学生への奨学金の給付を通じて、若手技術者の育成に貢献し、日本の建築・土木技術の発展に寄与することを目的として設立されました。
2.1 【返済不要・5月締め切りの奨学金】一般財団法人清水育英会「一般財団法人清水育英会奨学金(2025年度)」
【対象の課程】大学,大学院
【応募者の地域条件】ー
【奨学金の種類】給付型(返還の義務のない奨学金)
【申込み期間】2025年4月1日(火)~5月23日(金)必着
【支給人数】50名程度(建築,土木又は都市計画等を専攻する大学・大学院修士課程に在籍する学生)
【支給金額/人】180万円(給付月額50,000円)
※特に,成績が優秀で経済的理由により学業の継続が困難な学生に対して,上記給付月額に月額 30,000 円を加算して支給することがある
【支給期間】
- 大学生(2年~4年):2025年 4月より最長 2028年3月まで(正規の最短修業期間)
- 大学院生(修士課程):2025年4月より最長 2027年3月まで(正規の最短修業期間)
【成績制限】あり
【所得制限】あり
【修学支援制度との併用】ー
【他の給付型との併用】可能(他団体の奨学金との併給も可能)
【専攻分野】建築、土木又は都市計画など
【専攻分野の詳細】大学生(2 年~4 年)、大学院生(修士課程) ※大学学部 1 年次に在籍する者を除く
【資格・条件】
(ア) 出願する年度の 4 月現在,建築,土木又は都市計画等を専攻する大学・大学院修士課程に在籍する者※ 大学学部 1 年次に在籍する者を除く
(イ) 2025 年 4 月 1 日時点で,原則として大学生は満 23 歳以下,大学院生は満 33 歳以下であること。留学生の場合,原則として大学生は満 31 歳以下,大学院生は満 38 歳以下であること
(ウ) 成績要件及び収入要件は以下のとおりとします
【大学生】(1) 成績要件原則,前年度までの成績(GPA(Grade Point Average))が,3.00 以上の者(2) 収入要件収入の種類,金額,世帯構成,通学形態,家庭の事情などを全て考慮しますが,目安となる家計収入の上限は,給与収入世帯の場合は,世帯合計収入 700 万円未満,給与収入以外の世帯の場合は,自営業などその他収入 350 万円未満とします
【大学院生】(1) 成績要件原則,前年度までの成績(GPA(Grade Point Average))が,3.00 以上の者(2) 収入要件収入の種類,金額,世帯構成,通学形態,家庭の事情などを全て考慮しますが,目安となる家計収入の上限は,給与収入世帯の場合は,世帯合計収入 700 万円未満,給与収入以外の世帯の場合は,自営業などその他収入 350 万円未満とします
(エ) 在学する学長,研究科・専攻長,指導教官等の推薦する者
(オ) 学費の支弁が困難と認められる者
(カ) 心身ともに優れている者
【募集団体】一般財団法人清水育英会
【奨学金概要】 2025 年度 一般財団法人清水育英会奨学生募集要項
いかがでしたでしょうか。
「2025年5月締め切り」の「もらえる」給付型奨学金2事業をご紹介させていただきました。
本記事でご紹介した以外の奨学金の情報を知りたい方は、奨学金情報が数多く掲載されている「ガクシー」のサイトをご確認いただくのもおすすめです。
3. 【教育費】大学生の長子がいる家庭では年間教育費平均127.3万円
文部科学省では、しっかりとした進路への意識や進学意欲があれば、家庭の経済状況に関わらず、大学、短期大学、高等専門学校、専門学校に進学できるチャンスを確保できるよう、令和2年4月から高等教育の修学支援新制度を実施しています。
しかしながら、大学など、大学等の高等教育への公費負担の引き上げを求める声は高止まりの状況です。
そんな中、労働者福祉中央協議会(中央労福協)が2024年10月に公表した「高等教育費や奨学金負担に関するアンケート」の結果についてご紹介します。
調査対象は、日本全体の年齢構成を反映した3000人。特に奨学金利用経験者や、大学生を持つ世帯に重点を置いています。
この調査結果によると、子どものいる人の年間教育費の中央値は28.3万円。長子が大学生の場合の年間教育費は中央値127.3万円となりました。
4. 【教育費】奨学金の利用率は31.2%、貸与型奨学金利用者の借入総額は平均344.9万円
同調査において、奨学金制度の利用状況をみると、「奨学金を利用していた」と答えた人の割合は31.2%。大学卒の利用率は45.2%でした。
また、奨学金利用者のうち、日本学生支援機構(JASSO)の貸与型奨学金利用者の奨学金借入総額は、平均値344.9万円(中央値312.1万円)となりました。
これは中央労福協が行った過去の同調査調査と比べても、平均・中央値ともに最も高い数字です。
こういった経済的な負担を少しでも軽減するため、近年は返済不要の「給付型」奨学金が、公的なものや民間、企業問わずかなり充実してきています。
経済的な理由で進学を断念することがないように、「給付型」の奨学金を積極的に検討してみてはいかがでしょうか。


