2. 金融資産残高の変化の理由
つづいて、金融資産残高が増減した理由について紹介します。
2.1 金融資産残高が増えた理由
1年前に比べて、金融資産残高が増えた世帯の理由を見ていきましょう。
2024年
- 株式、債券価格の上昇により、これらの評価額が増加したから:44.7%
- 配当や金利収入があったから:37.5%
- 定期的な収入が増加したから:27.3%
- 定期的な収入から貯蓄する割合を引き上げたから:19.5%
- その他:6.5%
2024年における金融資産が増えた理由は、景気や市場動向の影響を強く受けていることがわかります。
定期的な収入増よりも、投資収益の影響が強く出ています。
2.2 金融資産が減った理由
次に、金融資産残高が1年前に比べて減った理由を紹介します。
2024年
- 定期的な収入が減ったので金融資産を取り崩したから:41.8%
- 耐久消費財(自動車、家具、家電等)購入費用の支出があったから:21.2%
- その他:18.1%
- 旅行、レジャー費用の支出があったから:17.6%
- こどもの教育費用、結婚費用の支出があったから:16.9%
- 株式、債券価格の低下により、これらの評価額が減少したから:13.9%
- 土地・住宅購入費用の支出があったから:4.3%
- 扶養家族が増えたから:3.0%
金融資産額が減少した理由としては、生活を支えるための取り崩しが要因です。
日常生活費の不足を補うために貯蓄を使った世帯が多くなっています。