シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼の「すき家」などを運営するゼンショーHD(7550)の2018年10月に関する月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績はどうだったか
2018年11月に更新されたゼンショーHDの2018年10月の既存店売上高は、対前年同月比で104.9%でプラス成長となりました。
その内訳としては、客数が同103.0%、客単価が同101.9%となり、客数・客単価いずれもプラスとなっています。
店舗数は9月比で1店減の中で、全店売上高は同104.6%となるなど、既存店・全店いずれも良好な数字と言えます。
今期の既存店売上高の振り返り
次に、2019年3月期の既存店売上高の推移を振り返ってみましょう。
売上高は4月以降、5月以外は対前年同月比100%を超えるなど順調に進捗。全店の売上高も同様に推移しています。
ただし、客数は4-7月に4カ月連続で同90%台であり、上期平均も99.4%と100%割れ。しかし8月から10月まで3カ月続けて客数は100%台を維持しており、堅調に推移しています。
過去1年の株価動向はどうだったか
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
株価は2月に2,000円を超えて以降上昇が続きましたが、6月に3,000円手前で折り返し。その後は下落が続き、10月半ばに再び2月の上昇直後の値位置に戻り、現在再度の上昇に向けた値動きが見られる状況です。
既存店・全店ともに売上高自体は毎月前年同月比100%台で推移しています。今後は8月から継続している既存店来客数の100%超えが維持できるかに注目が集まるのではないでしょうか。
参考データ:ゼンショーホールディングス IR情報「月次推移」
LIMO編集部