6月に入り、雨模様の日が増えてきましたね。この時期になると、自宅にいる時間も増え、将来の生活設計やお金の使い方を見直したくなるという方も多いのではないでしょうか。

収入と支出のバランスが変化しやすい今、物価上昇の勢いも続いており、預貯金だけではお金の価値が目減りしてしまう懸念もあります。

最近では、特に40歳代・50歳代を中心に、新NISAなどを活用して資産運用を始める人が増えてきました。

そこで今回は、50歳代から新NISAで積立投資をスタートした場合、65歳までにどれくらいの老後資金が準備できるのかを、年利1%~5%でシミュレーションします。老後の資産形成を考えるうえで、ぜひ参考にしてみてください。

1. 「新NISA」を活用するメリットとは?仕組みをおさらい

まずは新NISA制度について見ていきましょう。

NISAは、通常は約20.315%かかる投資の運用益に対する税金が「非課税」となる制度です。

2014年に導入されて以来、2024年から制度が改正され、「新NISA」としてスタートしました。

新NISA「非課税」のしくみ1/3

新NISA「非課税」のしくみ

出所:金融庁「NISAを知る」

1.1 新NISA「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の特徴

【新NISA】「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の特徴2/3

【新NISA】「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の特徴

出所:金融庁「NISAを知る」

新NISA「成長投資枠」

  • 年間投資上限額:240万円
  • 非課税保有期間:無期限
  • 投資対象商品:上場株式・投資信託など

新NISA「つみたて投資枠」

  • 年間投資上限額:120万円
  • 非課税保有期間:無期限
  • 投資対象商品:投資信託やETF

非課税保有限度額(総枠):1800万円(うち成長投資枠1200万円)※枠の再利用が可能

新NISAの大きなメリットは、運用によって得られた「売却益(譲渡益)」や「配当金」などに約20%の税金がかからず、そのまま受け取れる点にあります。

さらに、新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の両方を使い分けられるため、ライフステージに合わせた柔軟な運用が可能です。※「つみたて投資枠」と「成長投資枠」は併用可能

毎月一定額を積み立てる「つみたて投資枠」が特に人気ですが、ある程度資金がまとまっている方は「成長投資枠」で一括投資を選ぶこともできます。

また、非課税の保有期間に期限がないため、長期的に資産形成を目指す人にとって非常に利用しやすい制度となっています。

2. 【利回り別】50歳から65歳まで「毎月5万円」を積立投資シミュレーション

では、実際に運用を行った場合いくらになるか、下記の前提条件をもとに、シミュレーションをしてみましょう。

  • 期間:50歳から65歳までの15年間
  • 積立額:毎月5万円
  • 年利:1~5%

2.1 【いくらになる?】積立投資「毎月5万円」×15年×想定利回り「年率1~5%」

【新NISA】想定利回り別「月5万円」積立投資シミュレーション結果3/3

【新NISA】運用利回り別「月5万円」積立投資シミュレーション結果

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」をもとにLIMO編集部作成

想定利回り:資産評価額※元本は900万円

  • 年1%:970万6000円
  • 年2%:1048万6000円
  • 年3%:1134万9000円
  • 年4%:1230万5000円
  • 年5%:1336万4000円

元本が900万円の場合、年率1~2%の運用であれば、約1000万円前後の資産を形成できます。

これが年率4%になるとおよそ1200万円、5%であれば1300万円を超える結果となり、運用利回りの違いが資産額に大きな差を生むことが見て取れます。

ただし、実際の運用利回りは運用を始めてみないとわからず、元本割れのリスクも存在します。

それでもシミュレーションを行うことで、より具体的な資産形成のイメージがつかみやすくなります。

最近では米国経済の不安定感によって運用実績が元本を下回っているという方もいます。

金融商品を活用した資産運用にはこういったリスクがつきものですので、ご自身に合った金額で無理なく始められると良いですね。

参考資料