2. 標準夫婦なら約46万円の年金受給が可能?
【厚生年金】
- 2024年度の受給月額(夫婦2人分の標準的な金額):22万8372円
- 2025年度の受給月額(夫婦2人分の標準的な金額):23万2784円
月額で換算すると前年度より4412円増えた23万2784円が支給される見込みですが、実際には「夫婦2人分」「2ヶ月分」がまとめて支給される仕組みのため「23万2784円×2ヶ月=46万5568円」が受給金額になります。
なお、今回のケースでは標準的な夫婦を想定しているため、すべての世帯に該当するわけではありません。厚生年金は現役時の賃金と保険料を納付した期間に応じて計算されるので、受給金額に個人差がある点は留意しておきましょう。
2.1 ライフスタイルごとの年金額もピックアップ
さまざまなケースを想定して、ライフスタイルごとの年金額をいくつか紹介していきます。自身の状況に近いモデルを参考にしてみてください。
【厚生年金期間中心の男性(20年以上)の場合】
- 2024年度の年金受給月額:17万223円
- 2025年度の年金受給月額:17万3457円(前年度から3234円プラス)
【国民年金(第1号被保険者)期間中心の男性(20年以上)の場合】
- 2024年度の年金受給月額:6万1188円
- 2025年度の年金受給月額:6万2344円(前年度から1156円プラス)
【厚生年金期間中心の女性(20年以上)の場合】
- 2024年度の年金受給月額:12万9654円
- 2025年度の年金受給月額:13万2117円(前年度から2463円プラス)
【国民年金(第1号被保険者)期間中心の女性(20年以上)の場合】
- 2024年度の年金受給月額:5万9509円
- 2025年度の年金受給月額:6万636円(前年度から1127円プラス)
【国民年金(第3号被保険者)期間中心の女性(20年以上)の場合】
- 2024年度の年金受給月額:7万5379円
- 2025年度の年金受給月額:7万6810円(前年度から1431円プラス)
年金額の改定により前年度から1.9%引き上げられた年金額ですが、支給金額をそのまま受け取れるわけではありません。国民年金や厚生年金といった公的年金は税金などが差し引かれて支給されるため、実際に受け取れる金額に差が生じます。
次章では、公的年金から天引きされるお金の種類について解説していきます。