高等教育を希望する学生や保護者にとっては、進学にかかる費用は大きな関心事項です。
奨学金の制度を利用するか検討をする家庭も数多くあるでしょう。
そこで本記事では、現在募集中の給付型奨学金、そしてLIMOメルマガ会員に行った「奨学金に関するアンケート」の中でも「貸与型奨学金の毎月の受給額」についての結果をご紹介します。
まず初めに、国内最大の奨学金サイト「ガクシー」が紹介している奨学金の中から、「2025年5月締め切り」の給付型奨学金2事業をご紹介していきます。
※今回ご紹介する奨学金の情報は、公開時に締め切りまでが5日以上あるものです。そのため、閲覧時点においては、希望される奨学金の募集がすでに締め切られている場合がございます。また各種情報や条件についても変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。
1. 【返済不要の奨学金・5月締め切り】一般財団法人ONOKEN財団「2025年度 一般財団法人ONOKEN財団 」
1/5
maruco/istockphoto.com
一般財団法人ONOKEN財団は、「家庭の経済力に関わらず、学業やスポーツに前向きにチャレンジする学生を応援したい」という考えのもとに、小野建株式会社の拠出により設立されました。
1.1 【返済不要の奨学金・5月締め切り】一般財団法人ONOKEN財団「2025年度 一般財団法人ONOKEN財団 」
【対象の課程】大学
【応募者の地域条件】福岡県,佐賀県,長崎県,熊本県,大分県,宮崎県,鹿児島県
【奨学金の種類】給付型
【申込み期間】2025年4月1日〜2025年5月31日
【支給人数】12人
【支給金額/人】月額5万円(年額60万円)
【支給期間】4月から翌年3月までの1年間
【成績制限】ー
【所得制限】なし
【修学支援制度との併用】可能
【他の給付型との併用】可能
【専攻分野】ー
【専攻分野の詳細】ー
【資格・条件】出願資格:下記要件すべてに該当する方
①学業やスポーツに前向きにチャレンジしている
②現在、九州地方※にある大学に在学中の学生(短期大学及び大学院を除く)
③本財団が企画する行事(交流会等)への参加に協力することができる
④本財団が定める提出書類を期日までに提出することができる
※九州地方とは
福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県を指します。
【募集団体】一般財団法人ONOKEN財団
【奨学金概要】一般財団法人ONOKEN財団奨学事業募集要項(※ガクシーのHPに遷移します)
2. 【返済不要の奨学金・5月締め切り】公益財団法人日本フィランソロピック財団「音成和子育英基金 2025年度奨学生 」
2/5
west/istockphoto.com
日本フィランソロピック財団は、寄附を通じた社会貢献を検討されている方の「おもい」を「かたち」にすることをお手伝いします。また寄附者の「おもい」によりそい、その実現にむけて一緒に歩むことを目指している財団です。
2.1 【返済不要の奨学金・5月締め切り】公益財団法人日本フィランソロピック財団「音成和子育英基金 2025年度奨学生 」
【対象の課程】大学
【応募者の地域条件】地域の制限なし
【奨学金の種類】給付型
【申込み期間】入学後(2025年4月1日~2025年5月18日)
【支給人数】2人
【支給金額/人】400万円(年額100万円)
【支給期間】4年間(最短修業年限)
2025年4月から2029年3月まで
【成績制限】あり
【所得制限】あり
【修学支援制度との併用】可能
【他の給付型との併用】可能
【専攻分野】専攻分野の指定なし
【専攻分野の詳細】以下のいずれの項目にも該当する者
- 2025 年4 月に日本国内の大学に入学し、応募時点で在籍する大学1年生 ※4年制の学部・学科生に限る。夜間部生、通信教育課程生、留学生を除く
- ひとり親世帯または父母ともにいない世帯であり、経済的に困難な者
- 世帯年収300万円未満の者
- 日本国籍の者
- 鹿児島県内に本人または親が居住している者
- 高校時の平均評定が3.5以上(全履修科目)の者
【資格・条件】当財団の「奨学生の義務と留意事項」に同意できる者
【募集団体】 音成和子育英基金
【奨学金概要】公益財団法人 日本フィランソロピック財団2025 年度「音成和子育英基金」募集要項
いかがでしたでしょうか。
主に九州地方に在学・ゆかりがある学生向けの「2025年5月締め切り」の返済不要の奨学金をご紹介させていただきました。
本記事でご紹介した以外の奨学金の情報を知りたい方は、奨学金情報が数多く掲載されている「ガクシー」のサイトをご確認いただくのもおすすめです。
3. 【奨学金アンケート】奨学金のイメージ「借金」を選んだ人は66%
くらしとお金の経済メディア「LIMO」では、LIMOのメールマガジン会員に「奨学金に関するアンケート調査」をおこないました。まずは「奨学金のイメージ」について伺った結果です。
3/5
出所:LIMO編集部作成
3.1 「奨学金」に対するイメージは?
- 借金:66.1%(158人)
- 制度が煩雑:19.7%(47人)
- 利用するための条件が厳しそう:33.9%(81人)
- 奨学金を利用することで、家計の負担を軽減できる:42.3%(101人)
- 奨学金を利用することで、学生自身が学びを続けられる:38.9%(93人)
- そもそもよくわからない:7.5%(18人)
※アンケート回答数:239件
最も多いのは「借金(158名)」で、全体の約66%を占めました。
現在では返済不要の「給付型奨学金」なども徐々に増えつつありますが、まだまだ「学校に行くために借りるお金」というイメージを持つ人がまだまだ多いことが伺えます。
また、「奨学金の返済に苦労している人が多い」といったメディアなどの影響も、ネガティブな印象につながっていると考えられます。
一方で「奨学金を借りることで、家計の負担を軽減できる(101人)」「奨学金を利用することで、学生自身が学びを続けられる(93人)」と答えた人も全体の4割前後と多くいました。
学生自身も、また保護者も、経済的な理由で高等教育を諦めることがないように設けられている制度という認識をしている人は一定数いることがわかります。
4. 「奨学金」の利用を検討したことがある人は44.7%、実際に利用したのは全体の36%
次に「奨学金の利用を検討したことがあるかどうか」について聞いてみました。
4/5
出所:LIMO編集部作成
4.1 「奨学金」の利用を検討したことはありますか?
- 検討したことがある:44.8%(107人)
- 検討したことがない:55.2%(132人)
※アンケート回答数:239件
「奨学金」の利用を検討したことがない人の割合が、検討したことがある人の割合をやや上回りましたが、大きな差はないことがわかります。
奨学金が、高等教育を受けるにあたって、学費の捻出方法として身近なものとして考えられていることが伺えました。
では、「奨学金」の利用を検討した人のうち、実際に利用するまでに至った人はどのくらいいるのでしょうか?
5/5
出所:LIMO編集部作成
4.2 (奨学金の利用を検討した人のうち)実際に「奨学金」を利用しましたか?
- 実際に奨学金を利用した:81.3%(87人)
- 実際は奨学金を利用なかった:18.7%(20人)
※アンケート回答数:107件
「奨学金」の利用を検討している人に、実際に奨学金を利用したかを聞いてみると、約8割の人が実際に奨学金を利用していることがわかりました。
アンケートに回答してくださった方全員に対する割合で考えると、全体の36%の人が「実際に奨学金を利用している」ということになります。
また「奨学金」の利用については、学業成績や家庭の経済状況など、受給資格に条件が設けられている場合も多いです。
「奨学金」は、希望した人全員が必ず受給できるものではないということも、利用を検討していた人が、実際に利用しなかった理由として考えられるでしょう。
まだまだ「借金」という負のイメージが強い奨学金ですが、経済的な理由で進学を断念することがないように、奨学金を積極的に検討していきたいですね。
参考資料
長島 迪子