高等教育を希望する学生や保護者にとっては、進学にかかる費用は大きな関心事項です。
奨学金の制度を利用するか検討をする家庭も数多くあるでしょう。
そこで本記事では、現在募集中の給付型奨学金、そして今年度LIMOメルマガ会員に実施させていただいた、奨学金アンケート結果をご紹介します。
まず初めに、国内最大の奨学金サイト「ガクシー」が紹介している奨学金の中から、「2025年4月に申し込み締め切りの給付型の奨学金」2事業をご紹介していきます。
※今回ご紹介する奨学金の情報は、公開時に締め切りまでが7日以上あるものです。そのため、閲覧時点においては、希望される奨学金の募集がすでに締め切られている場合がございます。また各種情報や条件についても変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。
1. 【4月30日締め切りの奨学金】一般財団法人 大学生奨学財団(学奨財団)「学奨財団奨学金 第3期(2025年度)」
一般財団法人 大学生奨学財団は、経済支援を要する、将来有望な大学生に奨学金を給付することを通じて、社会に貢献する人材の育成に寄与することを目的としています。
1.1 【4月30日締め切りの奨学金】一般財団法人 大学生奨学財団(学奨財団)「学奨財団奨学金 第3期(2025年度)」
【対象の課程】大学
【応募者の地域条件】地域の制限なし
【奨学金の種類】給付型
【申込み期間】入学後(2025年2月1日~2025年4月30日)
【支給人数】12人
【支給金額/人】36万円(年間12万円)
【支給期間】2025年8月、2026年8月、2027年8月に各12万円、合計36万円
【成績制限】あり
【所得制限】あり
【修学支援制度との併用】可能
【他の給付型との併用】可能
【専攻分野】専攻分野の指定なし
【専攻分野の詳細】大学2年生
【資格・条件】以下の各項目に該当する方
- 2025年3月末で20歳以下であり、2025年4月に日本国内の大学の2年生となる(通信教育課程、夜間学部、短大、専門学校、大学校は対象外)
- 保護者の2024年の所得が550万円以下である(※)
※応募資格を満たしていれば、その保護者の所得金額の大小は選考結果に影響しません
※応募時情報の登録時点では、保護者の所得が550万円以下であることについてチェック印をつけるだけで済みますが、面接選考合格者には7月に自治体が発行する証明書を提出していただきます。ガクシーのサイト(奨学金URL)のFAQの該当箇所をご参照ください。 - 在学している大学・学部・学科の偏差値(河合塾の「入試難易予想ランキング表」で55.0以上である)
- 大学1年生のGPA(Grade Point Average)スコアが3.0以上である
- 大学1年生での取得単位が10単位以上である
- ガクシーのサイト(奨学金URL)の「選考方法」を理解し、応募時に必要情報を登録し、面接選考時は日本語で対応できる
【募集団体】一般財団法人 大学生奨学財団(学奨財団)
【奨学金概要】第3期募集要項
2. 【返済不要・4月21日締め切りの奨学金】一般社団法人日本モバイル建築協会「モバイル建築による社会デザイン奨学金(2025年度)」
一般社団法人日本モバイル建築協会の奨学金は、木造モバイル建築に関する技術的・社会制度的課題解決に関する研究及び木造モバイル建築を活用した地方創生や、応急仮設住宅利用等に関する研究開発に取り組む学生の就学と研究を支援しています。
2.1 【返済不要・4月21日締め切りの奨学金】一般社団法人日本モバイル建築協会「モバイル建築による社会デザイン奨学金(2025年度)」
【対象の課程】大学,大学院,高等専門学校
【応募者の地域条件】地域の制限なし
【奨学金の種類】給付型奨学金
【申込み期間】入学後(2025年4月7日(月)~4月21日(月))
【支給人数】4人(大学院生2名、大学生1名、高等専門学校生1名 計4名)
【支給金額/人】10万円
- 大学院生 一人当たり年10万円(在学中に1回限り支給)
- 大学生 一人当たり年5万円(在学中に1回限り支給)
- 高等専門学校生 一人当たり5万円(在学中に1回限り支給)
【支給期間】1回限り
【成績制限】なし
【所得制限】なし
【修学支援制度との併用】ー
【他の給付型との併用】ー
【専攻分野】モバイル建築
【専攻分野の詳細】日本国内の大学院、大学、高等専門学校に在籍中の学生
【資格・条件】
論文または自主研究のテーマが、木造モバイル建築(注)に関する技術的・社会制度的課題解決に関する研究および木造モバイル建築を活用した地方創生や応急仮設住宅利用等に関する研究開発であること。
注)木造モバイル建築の定義:モバイル建築:完成した建築物を解体せずに容易に基礎から分離し、ユニット単位でクレーン等を用いて吊り下げトラック等に積載し目的の場所に輸送し、迅速に移築することを繰り返し行うことができる構造を有する建築物の総称(鉄製のコンテナハウスやトレーラーハウス、非木造のプレハブ工業化住宅は除く)。規格化された複数のユニットを連結・積層し、様々な間取り・規模・用途・階数の建築物を構成することが可能。建築工法には木造軸組工法または枠組壁工法(2×4)がある。
【募集団体】一般社団法人日本モバイル建築協会
【奨学金概要】令和7年度 モバイル建築による社会デザイン奨学金 募集のお知らせ
いかがでしたでしょうか。
締切が2025年4月21日・30日と、間近に迫っている「もらえる」給付型奨学金2事業をご紹介させていただきました。
本記事でご紹介した以外の奨学金の情報を知りたい方は、奨学金情報が数多く掲載されている「ガクシー」のサイトをご確認いただくのもおすすめです。
3. 【奨学金アンケート】奨学金のイメージ「借金」を選んだ人は66%
くらしとお金の経済メディア「LIMO」では、LIMOのメールマガジン会員に「奨学金に関するアンケート調査」をおこないました。まずは「奨学金のイメージ」について伺った結果です。
3.1 「奨学金」に対するイメージは?
- 借金:66.1%(158人)
- 制度が煩雑:19.7%(47人)
- 利用するための条件が厳しそう:33.9%(81人)
- 奨学金を利用することで、家計の負担を軽減できる:42.3%(101人)
- 奨学金を利用することで、学生自身が学びを続けられる:38.9%(93人)
- そもそもよくわからない:7.5%(18人)
※アンケート回答数:239件
最も多いのは「借金(158名)」で、全体の約66%を占めました。
現在では返済不要の「給付型奨学金」なども徐々に増えつつありますが、まだまだ「学校に行くために借りるお金」というイメージを持つ人がまだまだ多いことが伺えます。
また、「奨学金の返済に苦労している人が多い」といったメディアなどの影響も、ネガティブな印象につながっていると考えられます。
一方で「奨学金を借りることで、家計の負担を軽減できる(101人)」「奨学金を利用することで、学生自身が学びを続けられる(93人)」と答えた人も全体の4割前後と多くいました。
学生自身も、また保護者も、経済的な理由で高等教育を諦めることがないように設けられている制度という認識をしている人は一定数いることがわかります。
4. 「奨学金」の利用を検討したことがある人は44.7%、実際に利用したのは全体の36%
次に「奨学金の利用を検討したことがあるかどうか」について聞いてみました。
4.1 「奨学金」の利用を検討したことはありますか?
- 検討したことがある:44.8%(107人)
- 検討したことがない:55.2%(132人)
※アンケート回答数:239件
「奨学金」の利用を検討したことがない人の割合が、検討したことがある人の割合をやや上回りましたが、大きな差はないことがわかります。
奨学金が、高等教育を受けるにあたって、学費の捻出方法として身近なものとして考えられていることが伺えました。
では、「奨学金」の利用を検討した人のうち、実際に利用するまでに至った人はどのくらいいるのでしょうか?
4.2 (奨学金の利用を検討した人のうち)実際に「奨学金」を利用しましたか?
- 実際に奨学金を利用した:81.3%(87人)
- 実際は奨学金を利用なかった:18.7%(20人)
※アンケート回答数:107件
「奨学金」の利用を検討している人に、実際に奨学金を利用したかを聞いてみると、約8割の人が実際に奨学金を利用していることがわかりました。
アンケートに回答してくださった方全員に対する割合で考えると、全体の36%の人が「実際に奨学金を利用している」ということになります。
また「奨学金」の利用については、学業成績や家庭の経済状況など、受給資格に条件が設けられている場合も多いです。
「奨学金」は、希望した人全員が必ず受給できるものではないということも、利用を検討していた人が、実際に利用しなかった理由として考えられるでしょう。
まだまだ「借金」という負のイメージが強い奨学金ですが、経済的な理由で進学を断念することがないように、奨学金を積極的に検討していきたいですね。




