シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はハンバーガーチェーン大手「マクドナルド」を運営する「日本マクドナルドホールディングス」の2018年9月に関する月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績はどうであったか
2018年10月4日に発表された「日本マクドナルドホールディングス」の2018年9月の月次売上高についてみていきましょう。
既存店売上高は対前年同月比+8.4%増と大きなプラス成長となりました。また、その内訳は、客数が同+1.0%増、客単価が+7.3%増となりました。客数及び客単価のいずれもがプラス成長となています。その中でも客単価の大きな伸びが特徴的です。
同社によれば9月で「34か月連続の対前年同月比プラス」とのこと。持続的に既存店売上高が成長しているといえます。
今期の既存店動向の振り返り
では、2018年12月期の月次動向はどうなのでしょうか。
ここまでの既存店売上高を一言でいえば、好調です。
- 2018年1月:+13.4%増
- 2018年2月:+5.2%増
- 2018年3月:+10.0%増
- 2018年4月:+7.4%増
- 2018年5月:+9.6%増
- 2018年6月:+9.8%増
- 2018年7月:+3.4%増
- 2018年8月:+2.7%増
- 2018年9月:+8.4%増
このように今年度の既存店売上高は好調です。また、その内訳をみると、客数及び客単価のいずれもが好調です。もっとも、客数は7月、客単価は8月と時折マイナス成長になる局面もありますが、それらを除いてはプラス成長となっています。
過去1年の株価動向はどうか
最後に、同社の過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
同社の株価動向を一言でいえば、一時的な株価上昇を除いては横ばいです。一年前の株価は5000円付近でしたが、現在も似たような水準です。
6-7月にかけて株価は6000円付近にまで達しましたが、その後は下落。既存店は好調なものの、株価は反応しきれていないようです。
参考データ
日本マクドナルドホールディングス「月次 IRニュース(速報値)」
青山 諭志