7. 「年金振込通知書」で天引きされるお金をチェック
シニアの多くは、下記の税や社会保険料を老齢年金からの天引きで納めています。
- 介護保険料
- 公的医療保険(国民健康保険・後期高齢者医療制度)の保険料
- 個人住民税および森林環境税
- 所得税および復興特別所得税
年金見込み額は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認できますが、年金は「額面通りにはもらえない」点は意外な盲点かもしれません。
8. まとめにかえて
今回は、今のシニア世帯の年金額や貯蓄額などを確認していきました。年金額には個人差がありますが、年金だけでは老後資金が足りなくなると感じられたのではないでしょうか。
将来どの程度の資金が必要になるか、まずは試算してみましょう。目標額の確認ができたら、老後資金を形成していくための具体的な手段を検討していきましょう。
今の日本は超低金利時代なため、資産運用をしていくのが効率的です。資産運用にも様々な手段があり、リスクも伴うため、自分にあった方法を選んでいくことが重要です。将来安心した老後を迎えるために、今のうちからできることを考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」
- 総務省統計局「第3 家計調査の貯蓄・負債編の見方」
- 生命保険文化センター「2024(令和6)年度生命保険に関する全国実態調査」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 厚生労働省「令和5年就労条件総合調査概況」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」
菅原 美優