2025年2月21日に総務省より公表された「2020年基準消費者物価指数全国2025年(令和7年)1月分(2025年2月21日公表)」によると、総合指数は111.2で前年同月と比べて4.0%の上昇です。

物価高が続き、将来の生活資金に不安がある人もいるのではないでしょうか。

今回は、新NISAを利用して50歳から65歳まで積立投資をした場合のシミュレーションを、運用利回り別に紹介します。

1. 新NISAのしくみ

NISAは、少額からの投資をおこなう方のために2014年1月に始まった「少額投資非課税制度です。

2024年1月に新制度として「新NISA」が始まりました。

1.1 新NISAの特徴は運用益が非課税

通常、株式や投資信託など金融商品に投資し、売却する際に得る運用益や受け取った配当に対して、20.315%の税金がかかります。

一方、新NISAで投資した場合、運用益は非課税になります。

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新NISAの特徴は運用益が非課税

出所:金融庁「NISAを知る」

ただし、新ISAで投資できる金額には上限があります。

1.2 新NISAは非課税枠が1800万円

新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があり、非課税運用できる金額が定まっています。

非課税で運用できるのは、つみたて投資枠と成長投資枠で総額1800万円、成長投資枠のみの運用の場合、1200万円です。

新NISAのポイント2/4

新NISAのポイント

出所:金融庁「NISAを知る」

【新NISAのポイント】

つみたて投資枠

  • 年間投資枠:120万円
  • 投資対象商品:長期の投資・分散投資に適した一定の投資信託

成長投資枠

  • 年間投資枠:240万円
  • 投資対象商品:240万円

非課税での運用に限度額はありますが、非課税での保有期間は無制限です。

続いて、毎日5万円を15年間投資した場合の総資産額を紹介します。

2. 【新NISA】50歳から65歳まで「15年間」積立投資した場合の資産額

ここでは、新NISAで15年間、積立投資した場合の資産額を、想定利回り別と毎月の積立金額別で紹介します。

2.1 【毎月5万円×15年間】想定利回り別シミュレーション

新NISAを活用して、毎月5万円を50歳から65歳まで15年間投資信託した場合の、想定利回り別運用資産額シミュレーションを見ていきましょう。

【毎月5万円×15年間】想定利回り別シミュレーション3/4

【毎月5万円×15年間】想定利回り別シミュレーション

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」をもとに筆者作成

【毎月5万円×15年間の積立投資】
想定利回り:運用資産額/運用益

  • 想定利回り1%/運用資産額:971万円/運用益:71万円
  • 想定利回り2%/運用資産額:1049万円/運用益:149万円
  • 想定利回り3%/運用資産額:1135万円/運用益:235万円
  • 想定利回り4%/運用資産額:1230万円/運用益:330万円
  • 想定利回り5%/運用資産額:1336万円/運用益:436万円

50歳から新NISAで積立投資を始めた場合でも、本格的な年金生活が始まる65歳までに、老後資金を確保できる可能性があります。

想定利回りが高くなるほど、将来の運用資産額は増え、期待が膨らむかもしれません。

ただし、リターンを求めると、リスクも大きくなり、逆に大きな損失の可能性が高まります。

リスクとリターンを考え、自身の目的に合った金融商品を選んで運用しましょう。

2.2 【想定利回り3%×15年間】積立投資額別シミュレーション

続いて、想定利回り3%で、50歳から65歳まで15年間投資信託した場合の、金額別での運用資産額シミュレーションを紹介します。

【想定利回り3%×15年間】積立投資額別シミュレーション4/4

【想定利回り3%×15年間】積立投資額別シミュレーション

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」をもとに筆者作成

【想定利回り3%×15年間の積立投資】
毎月の積立投資額:運用資産額(元本)/運用益

  • 毎月1万円/運用資産額:227万円(元本:180万円)/運用益:47万円
  • 毎月3万円/運用資産額:681万円(元本:540万円)/運用益:141万円
  • 毎月6万円/運用資産額:1362万円(元本:1080万円)/運用益:282万円
  • 毎月8万円/運用資産額:1816万円(元本:1440万円)/運用益:376万円
  • 毎月10万円/運用資産額:2270万円(元本:1800万円)/運用益:470万円

毎月の積立額によって、15年後の資産額が大きく変わるとわかります。

3. 無理のない範囲での積立投資で老後資金をつくろう

新NISAを活用した積立投資は、毎月の積立額や運用する想定利回りによって、運用資産額が変わります。

シミュレーションでは50歳から65歳までの15年間、毎月5万円の積立投資で、1000万円以上にまで増えるケースもありました。

60歳前後の収入減や、65歳から始まる本格的な年金生活を見据え、無理のない範囲で積立額を決め、計画的な資産形成を目指しましょう。

ただし、投資はリスクを伴います。

運用を始める前に、ニュースや新聞、公式サイトなどで情報を集め、自身がどれくらいのリスクを取れるのかを理解した上で投資を検討しましょう。

参考資料