内閣府が2025年1月9日に公表した「国民生活に関する世論調査(令和6年8月調査)」によると、今後の生活の見通しについて「悪くなっていく」と回答した方の割合は31.2%です。
前回の調査結果と比較すると、今後の生活の見通しについて「悪くなっていく」と回答した方の割合は0.5%増加しています。
長らく物価の上昇が続いているため、老後の生活に不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、65歳以上の無職夫婦二人以上世帯の平均的な「貯蓄額・年金月額・生活費」を、厚生労働省や総務省の調査データをもとに解説していきます。
「老後の生活に向けて準備を進めていきたい」と考えている方は、ぜひ参考にご覧ください。
※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。
1. 65歳以上の無職夫婦世帯の「平均貯蓄額」はいくら?
老後生活にまず欠かせないのが、現役時代から積み立てた「貯蓄」です。
老後を迎えるにあたっては、年金だけでは不足する生活費の補填はもちろん、家具や家電の買い替え、マイホームのリフォーム、万が一の病気や介護費用なども考慮をし、ある程度まとまった貯蓄を保有しておきたいものです。
現役引退後に有利な条件で金融機関からお金を借り入れることができないのが、老後の最大の問題点です。