3.2 【一覧表】60歳~90歳代以上《国民年金・厚生年金》全体・男女別の平均はいくら?

【一覧表】60歳~90歳代以上《国民年金・厚生年金》全体・男女別の平均年金月額

【一覧表】60歳~90歳代以上《国民年金・厚生年金》全体・男女別の平均年金月額

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

国民年金

  • 全体 5万7584円
  • 男性 5万9965円
  • 女性 5万5777円

厚生年金

※国民年金部分を含む

  • 全体 14万6429円
  • 男性 16万6606円
  • 女性 10万7200円

国民年金のみを受給する場合、全体、男女別ともに平均月額は5万円台です。一方、厚生年金を受給する場合、国民年金部分を含めた平均月額は全体で14万円台です。

一般的には、厚生年金を受け取る人は、国民年金のみを受給する場合と比べて手厚い受給額となります。ただし男性16万円台、女性は10万円台と男女差が大きいです。また厚生年金を受け取るどうしでも、大きな個人差がある点にも留意が必要です。

老後の受給額には、それまでの年金加入状況が反映されます。ご自身の年金見込み額は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で把握しておきましょう。

4. 老後の貯蓄を生活費で大きく取り崩すことがないよう、早くからさまざまな備えを

本記事では現代シニアの年金受給額について詳しくみてきました。

老後の生活費を考えていくうえでは、年金受給額をベースに生活費を考える方が多いと思います。

ただし、年金だけでは生活できなかったり、また物価高騰が続く中では年金のみで生活することが難しかったりして、貯蓄を取り崩している方もいるでしょう。

「老後できるだけ貯蓄を取り崩したくない」「貯蓄からの取り崩しはできるだけ少なくしたい」と考えている方もいると思いますから、現役時代のうちから公的年金を増やす方法を考えたり、ほかにも私的年金や預貯金、資産運用などの検討をしましょう。

貯蓄を大きく崩すことがないようにするためにも、万一、病気した時の備えも必要になります。

十数年以上前に加入している保険ですと、現代治療に適用できないものがあったり、保険料が高額であるケースもあります。

月々の収支を考える上で、もし加入している保険があれば今一度確認をしておくのもよいでしょう。

参考資料

入慶田本 朝飛