株式市場の振り返り-日経平均株価は6日続伸、一時24,000円へあとわずかに迫る
2018年9月21日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 23,869円(+195円、+0.8%) 6日続伸
- TOPIX 1,804.0(+16.4、+0.9%) 6日続伸
- 東証マザーズ総合指数 1,040.4(+14.3、+1.4%) 反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,591、値下がり銘柄数:456、変わらず:63
- 値上がり業種数:30、値下がり業種数:3
- 年初来高値更新銘柄数:98、年初来安値更新銘柄数:4
東証1部の出来高は20億7,835万株、売買代金は3兆9,626億円(概算)となり、いずれも前日より大幅増加となりました。米中の貿易戦争懸念は残るものの、米国NYダウが約8カ月ぶりの最高値更新となったことを受け、リスクオンモードが一気に高まりました。
その結果、5月31日以来となる活況な商いを記録し、売買代金は4兆円に迫る高水準(今年4番目)となっています。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移し、後場の終盤には一時+296円高まで上昇し、24,000円まであと29円に迫る場面も見られました。
大引けにかけて失速したものの、終値は6日続伸で1月24日以来となる約8カ月ぶりの高値水準となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで6日続伸となり、終値は約4カ月ぶりに1,800ポイントを上回りました。
東証マザーズ総合指数は反発、売買代金は7日ぶりに1,000億円超え
東証マザーズの出来高は1億2,286万株、売買代金は1,221億円となり、いずれも前日より大幅増加となりました。新興市場でも個人投資家の物色意欲が急回復し、活況な商いとなりました。出来高は1億株を超え、売買代金は7日ぶりに1,000億円を大きく上回っています。
また、総合指数も反発し、1,000ポイントの大台割れ懸念が後退しました。今後はこの物色意欲が継続するのかが注目されましょう。
ソフトバンクGが急反発で年初来高値更新、ソニーや村田製作所は大幅続落
個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が急反発して年初来高値を更新し、TDK(6762)も大幅高となって高値更新となりました。
また、KDDI(9433)、テルモ(4543)、京セラ(6971)、ファナック(6954)など株価指数寄与度の高い主力値嵩株が大幅上昇で引けています。
さらに、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など銀行株が続伸となり、トヨタ自動車(7203)やホンダ(7267)など自動車株も買い戻されました。
その他では、創業家による保有株式売却報道が流れたスルガ銀行(8358)が急反発してストップ高で引けたのが目を引きました。
一方、ハイテク株に売りが散見され、ソニー(6758)が大幅続落となり、東京エレクトロン(8035)は取引時間中に年初来安値を更新しました(終値は小幅上昇)。さらに、村田製作所(6981)やアルプス電気(6770)など電子部品株の一角も売られています。
その他では、イオン(8267)や良品計画(7453)など小売株の一角が売られ、前日急騰した任天堂(7974)も反落して引けました。
新興市場では、連日のストップ安だったそーせいグループ(4565)が、取引時間中に年初来安値を更新するまで売られましたが、その後買い戻されて終値は大幅上昇となりました。また、CYBERDYNE(7779)やミクシィ(2121)なども値を上げています。一方、時価総額が最大のメルカリ(4385)は小幅安で引けました。
葛西 裕一