半導体関連銘柄の株価調整が進んでいます。そこで今回は2018年9月11日に発表されたロームの月次売上について振り返っておきましょう。
直近の月次実績はどうであったか
2018年8月の月次売上高は対前月比「0から▲5%減」ということで先月比でマイナス成長となっています。もっとも、「8月は稼働日も少なかったため(売上高は)横ばい傾向」というコメントもあわせてされています。
また、対前年同月比では「0-+5%増」とプラス成長となっています。商品ごとの対前年同月比で見ますと、LSI、半導体素子などがプラス成長ではあるものの、モジュールはマイナス成長となっています。
また、地域別の対前年同月比では、アメリカ、ヨーロッパ、国内が好調で、アジアの伸びがそのほかの地域と比べると弱くなっています。
直近の決算はどうであったか
少し前となりますが、2018年7月31日に発表された2019年3月期Q1決算では、売上高は対前年同期比+5%増、営業利益は同+18%増と増収増益でした。
Q1決算発表時点での会社による通期の連結業績予想は、売上高は対前年度比+6%増、営業利益は同+2%と増という予想になっています。
また、バランスシートについては同社は歴史的に健全な企業です。Q1決算時点でも総資産が約8592億円である一方、純資産は7552億円となっております。
過去1年の株価動向はどうか
最後に同社の株価動向について振り返っておきましょう。
足元、全般的に半導体関連銘柄の下げは大きいのですが、今回の月次実績の発表以降の下げが大きくなっています。過去1年では年始には1万3000円台をつける局面もありましたが、足元は8000円台となっています。
今後、月次実績次第で株価も動き出す局面もあろうかと思います。引き続きロームから目が離せません。
青山 諭志