物価の上昇に、頭を抱えているご家庭も多いのではないでしょうか。
2025年1月24日に公表された、総務省統計局「2020年基準消費者物価指数 全国2024年(令和6年)12月分及び2024年(令和6年)平均」によると、消費者物価指数の総合指数は前年同月と比較し3.6%上昇しています。
また、日本銀行「生活意識に関するアンケート調査」(第99回<2024年9月調査>)の結果 」では、1年前と比べた現在の物価に対する実感として、「かなり上がった」と答えた方が63.8%もいることがわかりました。
なかには、生活の心配をすることなく、豊かな暮らしを実現できるようにFIRE(ファイヤー)を目指す方もいます。
今回は、FIREの意味や、資産運用で「不労所得」を目指す4つの方法について、証券会社の元富裕層担当社員である筆者がわかりやすく解説していきます。
総務省の調査結果をもとに、1世帯あたりの消費支出もご紹介しますので「FIREを目指したい」「家計を見直したい」と考えている方は、ぜひ参考にご覧ください。
1. 「FIREにいくらの不労所得」が必要なのか?
たとえば、みなさんは「月に30万円の不労所得」があったらどうでしょうか。
不労所得とは、自らが仕事をしなくても得られる収入のことを言います。
仕事をしなくても不労所得が毎月30万円自分に入ってくればどのような生活ができるでしょうか。
お金や資産形成に興味のある方の中には、「FIRE(ファイヤー)」という言葉を聞いた方も多いのではないでしょうか。
FIREとは英語で「Financial Independence, Retire Early」の略で、日本語に直訳すると「経済的自立と早期リタイア」という意味です。つまり不労所得だけで生活をしていくことをFIREといいます。