善意で除雪をしたら集まった「いただきもの」に14万いいね　「これが徳を積むということか」

2. 10年程前から除雪作業を行っているという

カワイさんに直接話をうかがうと、近隣住民や明らかに大変そうな方への除雪作業は、10年程前から行っていることを教えてくれました。

近隣の方々への除雪は、「かなり雪が降った日や道路除雪でものすごい量の雪が置かれて行った時などに行っているのですが、もう10年前から行っていますね」と語ります。

除雪作業を始めた経緯については、「今まで除雪機をかけていたおじいちゃんが亡くなったとかも理由ですが、一番は周り近所の付き合いという感じでしょうか」「損得勘定ではなく、持ちつ持たれつの感情がうまく付き合っていくコツなのかなと思います」と、思いやりを大切にしていることを明かしてくれました。

投稿を目にして心が温まったXユーザーは多いようで、ポストには14万件ものいいねが寄せられる大反響となりました。

コメント欄には、「これが徳を積むということか…！」「感謝の量が半端無くて素晴らしいです」「善意には善意と貢物が返ってくる　自然の摂理です」「こういう思いやり大好き」「そのままの良い関係が続いてほしい」といった感想が集まりました。

3. 札幌市の2023年度の道路除雪費は228億円超

北海道の除雪に関するエピソードが話題となったことに関連し、ここからは札幌市の雪対策費の実績と予算について紹介します。

2023年度の決算では、雪対策費の合計は276億5700万円。そのうち「道路除雪費」は228億400万円で全体の8割以上を占めています。加えて雪対策費（ロードヒーティング維持管理費や雪対策施設整備費等）が48億5300万円となりました。

なお2023年度の予算では、道路除雪費が226億3900万円、雪対策費は51億6400万円とされています。

いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっている「善意で除雪したら集まった貢物」を紹介しました。投稿主の「@tomato_yoichi」さんは、今回ご紹介した写真のほかにもXで、北海道での日常に関する投稿をされています。

参考資料

• @tomato_yoichi
• 札幌市「雪対策費実績」

小野田 裕太