2. 新NISAの制度をわかりやすく解説

2014年に、資産形成を後押しする制度としてNISA(ニーサ)が誕生しました。

2024年1月には制度が改良され、「新NISA」がスタートしました。すでに1年が経過し、周りで始めている人が増えたと実感する方もいるでしょう。

2.1 NISAの特徴:運用で得た利益が非課税

NISAの特徴は、なんといっても「運用で得た利益が非課税になること」です。

新NISA「非課税」のしくみ

新NISA「非課税」のしくみ

出所:金融庁「NISAを知る」

運用で得た利益に対しては、通常約20%の税金がかかります。

NISA枠を利用した場合、これが非課税になるため利益をそのまま受け取れるというメリットがあるのです。

NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があります。

2.2 新NISAの特徴:「つみたて投資枠」と「成長投資枠」

【新NISA】「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の違い

【新NISA】「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の特徴

出所:金融庁「NISAを知る」

金融庁によると、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」にフォーカスをあてた新NISAの特徴は、以下のとおりです。

  • 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」ともに非課税保有期間は無期限
  • 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」は併用できる
  • 年間投資枠は、つみたて投資枠が「年間120万円」、成長投資枠が「年間240万円」
  • 非課税保有限度額は1800万円(内、成長投資枠1200万円)※枠の再利用可能
  • つみたて投資枠の投資対象商品は「長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託」
  • 成長投資枠の対象商品は「上場株式・投資信託等」

旧NISAとの変更もあり、より初心者が始めやすくなったという声もあります。

では、毎月積立投資を行った場合、資産をどのくらい築けるのでしょうか。

条件によって異なるところではありますが、一定の限定下でシミュレーションしてみましょう。