5.1 老齢年金生活者支援給付金の平均給付月額
- 70歳未満:4691円
- 70~74歳:4187円
- 75~79歳:3930円
- 80~84歳:3835円
- 85~89歳:3883円
- 90歳以上:3952円
なお、前年の年金収入額とその他の所得額の合計が「1956年4月2日以後生まれで78万9300円を超え88万9300円以下である人」「1956年4月1日以前生まれで78万7700円を超え88万7700円以下である人」には、計算式1に一定割合を乗じた「補足的老齢年金生活者支援給付金(※)」が支給されます。
※ご参考※「補足的老齢年金生活者支援給付金」について
老齢年金生活者支援給付金は、所得基準額を少しでも超えると受給できません。 その結果、所得基準額を少し超える人よりも、老齢年金生活者支援給付金の受給者の所得総額が多くなります。こうした逆転現象がないよう、所得基準額を超える一定の人が受給できるのが「補足的老齢年金生活者支援給付金」です。給付額は、所得の増加に応じて減る仕組みです。
引用:公益財団法人生命保険文化センター「補足的老齢年金生活者支援給付金〈参考〉」
6. 将来の安心のために今、できること
老後になってから「生活費が足りない」と気づいても、後戻りはできません。 少しでも豊かな老後を迎えたいのであれば、今のうちから準備を始めることが大切です。
とはいえ、預貯金だけで老後資金をまかなうのは正直難しいでしょう。 物価上昇や金利の低迷を考えると、資産運用を取り入れることでより大きな成果を期待できます。
もちろん、資産運用にはリスクが伴います。 だからこそ、自分に合った方法を選び、無理のない範囲で取り組むことが重要です。
また、「円預金だけを保有することにもリスクがある」という視点も持ちましょう。 低金利の状況では、預金の価値は実質的に目減りしてしまう可能性があります。
将来の安心のために、どのような手段を選ぶべきか、今から考えてみましょう。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 公益財団法人生命保険文化センター「老齢年金生活者支援給付金について知りたい」
大庭 新太朗