1. 【平均貯蓄額】二人以上世帯で「貯蓄1000万円」と「貯蓄2000万円」に達成しているのは何歳代か

今回は金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」を参考に、まずは二人以上の世帯の貯蓄額を年代別にみていきます。

1.1 二人以上世帯(20歳代〜70歳代)貯蓄額の平均値と中央値

  • 20歳代:平均値249万円・中央値30万円
  • 30歳代:平均値601万円・中央値150万円
  • 40歳代:平均値889万円・中央値220万円
  • 50歳代:平均値1147万円・中央値300万円
  • 60歳代:平均値2026万円・中央値700万円
  • 70歳代:平均値1757万円・中央値700万円

二人以上の世帯の場合、年代別に平均貯蓄額をみると30歳代は600万円超、40歳代は900万円近くとなり、1000万円を超えているのは50歳代でした。

30歳代、40歳代は住宅資金や子どもの養育費、教育費などがかかる年代です。50歳代に入り、子どもが巣立ち教育費がかからなくなったり、世帯収入が上がったりすると貯蓄が進みやすくなるでしょう。

60歳代は貯蓄2000万円を超えており、50歳代との差は800万円以上ひらいています。これは退職金などによる差が大きいと思われます。

退職金が出るか出ないか、またその額はいくらかなど個人差が大きいもの。退職金について調べると同時に、やはり日頃からコツコツと貯蓄を重ねることが重要でしょう。

一方で、中央値を見ると40歳代で220万円、50歳代で300万円、60歳代でも700万円でした。同調査によれば、実際には貯蓄ゼロ~3000万円以上まで世帯差が大きいことがわかります。