5. おひとりさま「20~70歳代」の貯蓄の平均と中央値は?
最後に現役時代と、そして老後も支えてくれる貯蓄額の平均も見ていきます。
ジブラルタ生命保険株式会社の同調査で貯蓄額を聞いたところ、貯蓄の平均と中央値は以下でした。
5.1 おひとりさまの貯蓄(平均・中央値)
- 平均:全体677万円 / 男性729万円 / 女性625万円
- 中央値:全体100万円 / 男性100万円 / 女性100万円
平均は500万円を超えていますが、中央値は100万円まで下がります。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」を参考に、おひとりさまの年代別の貯蓄額も確認しましょう。
5.2 【おひとりさま】20~70歳代の貯蓄額「平均値と中央値」
- 20歳代:平均値121万円・中央値9万円
- 30歳代:平均値594万円・中央値100万円
- 40歳代:平均値559万円・中央値47万円
- 50歳代:平均値1391万円・中央値80万円
- 60歳代:平均値1468万円・中央値210万円
- 70歳代:平均値1529万円・中央値500万円
老後を60歳代からと仮定すると、平均は1468万円ですが、中央値は210万円まで下がり、個人差が見てとれます。
やはり現役時代から計画的にコツコツと貯蓄をして老後に備えることが大切でしょう。
6. 老後に備えて情報収集と行動を
幸せは自分が決めることですが、一方で生活の基盤となるお金は大切です。
計画的、かつ安定的に貯まりやすい先取り貯金(毎月一定額を貯蓄して残りで生活する)をはじめたり、新NISAやiDeCoといった資産運用でお金にも働いてもらうことを検討したりしながら、今年の貯蓄計画を立てるといいでしょう。
運用にはリスクがありますし、また向いている資産形成は人により異なります。まずは情報収集からはじめてはいかがでしょうか。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」
- 国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」
- ジブラルタ生命「おひとりさまに関する調査 2024」
- 厚生労働省「用語の説明」
宮野 茉莉子