2024年1月から新NISAの制度が開始され、まもなく1年が経とうとしています。

新NISAは、税制優遇制度です。

通常、投資で得た利益に約20%の税金がかかりますが、「新NISAを活用すると非課税になる」メリットがあります。

そのため、新NISAを活用した資産運用に取り組む方が増加傾向にあるようです。

具体的には、金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について」(2024年12月20日公表)によると、2024年6月末時点のNISA口座数が、2024年3月末時点と比べ「4.5%増加」していることがわかりました。

なお、2024年6月末時点の「NISAの口座数は、2425万2356口座」となっています。

今回は、新NISAの特徴やメリットについて、わかりやすくご紹介します。

「毎月5万円・15年間」の積立投資でいくらになるのか、金融庁のつみたてシミュレーターをもとに「年利1%~5%でシミュレーションした結果」についても見ていきます。

資産運用を検討している方は、ぜひお役立てください。

※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。

1. 新NISA(少額投資非課税制度)とは何か?投資家のメリットとは?

そもそもNISA(ニーサ)とは、2014年に誕生した資産形成を後押しする少額投資非課税制度です。

1.1 新NISAとは何か

2014年当初は単にNISAと呼ばれ、その後2018年につみたてNISAが登場することで、一般NISAとつみたてNISAとして併存することになりました。ただ、それぞれが一本化され、2024年には「新NISA」として利用可能となっています。

では、NISAの最大のメリットは何なのでしょうか。

それは、運用で得た「売却による利益(譲渡益)」や「配当金」などが非課税になることです。

通常、利益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISA枠を利用すれば非課税になるため、利益をまるまる受け取ることができます。

【写真全4枚中1枚目】新NISA「非課税」のしくみ、2枚目以降で、新NISAの特徴や、積立投資シミュレーション結果を見る!

新NISA「非課税」のしくみ

出所:金融庁「NISAを知る」

ただし、NISAという制度を利用して投資できる金額や商品には制限があります。NISAの特徴を確認しておきましょう。