厚生年金「月額15万円以上」受け取れる人は意外と少ない？「年金生活者支援給付金」の対象者はどんな人か【年代別一覧表】老齢年金生活者支援給付金の平均給付月額もチェック

では、実際にどれくらいの給付額なのか、確認してみましょう。

厚生労働省年金局「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、実際に支給された平均給付月額は以下のようになっています。

老齢年金生活者支援給付金（令和6年3月）

月額5310円の基準額よりも少ないケースが多いことがうかがえますね。

10月から新たに対象となる方には9月から順次、「年金生活者支援給付金請求書（はがき型）」が送付されています。

請求書は提出する必要があり、手続完了後の翌月分から給付金の対象となります。

すでに年金生活者支援給付金を受給している方は、あらためての手続きは不要です。

3. まとめにかえて

今回の記事では、厚生年金を月額15万円以上受け取っている人の割合や、年金生活者支援給付金制度について解説しました。

年金額が少ない世帯にとって、年金生活者支援給付金は助けになるものの、その金額だけで十分とは言えないケースが多いのではないでしょうか。

また、将来的には現在よりも受給できる年金額が減少する可能性も考えられます。老後の資金に不安を感じている方は、早めに準備を始め、対策を講じることが大切です。

西村翼