物価高が続いており、家計に負担が生じやすくなっています。
日本の富裕層は、このご時世でも増加傾向にありますが、どのようなことがきっかけで「お金持ち」になったのでしょうか。
今回は、富裕層は「どうやってお金持ちになったのか」、証券会社の元富裕層担当社員である筆者が見た3つのケースをご紹介します。
また、最新のデータをもとに日本の富裕層の「保有資産規模」や「世帯数」も見ていきますので、ぜひご自身やご家族の将来設計にお役立ていただけますと幸いです。
1. 「富裕層はどうやってお金持ちになった?」証券会社の元富裕層担当社員が見た3つのケース
【写真1枚目/全6枚】富裕層はどうやってお金持ちになったのか。以降の写真で「日本の富裕層」の世帯数や増加傾向をご紹介1/6
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ここからは、富裕層は「どうやってお金持ちになったのか」、証券会社の元富裕層担当社員である筆者が見たケースをまとめてみます。
1.1 【特徴1】難関資格を取得した
難関資格を取得して、お金持ちになった方もいらっしゃいます。
医師、会計士、弁護士、不動産鑑定士など、難関資格の種類はさまざまです。
お金持ちの方は、ご自身やご家族のため、世の中に役立つためなど、信念を持って勉強に励み難関資格を取得されている方が多かったです。
非常に難易度が高い資格であるため、何度も挫折を繰り返しながらも、諦めることなく難関資格を取得された方もいらっしゃいました。
1.2 【特徴2】起業した
筆者がこれまで出会ったお金持ちの方は、経営者の割合がとても多かったです。
前述した難関資格を取得したあと、修行を経て、ご自身で起業されたケースもありました。
また、会社員として働きながら副業を行い、その副業が軌道に乗ったところで、思い切って起業した方もいらっしゃいます。
なかには、新卒で入社した会社が倒産したことをきっかけに、ご自身で起業しお金持ちになった方もいました。
1.3 【特徴3】引き継いだ事業を拡大させた
引き継いだ事業を拡大させて富裕層になった方も2/6
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親族が、代々事業をされている方もいらっしゃいます。
しかし、事業を引き継ぐだけでは、このご時世にお金持ちで居続けたり、よりお金持ちになることは難しい傾向にあります。
そのため、お金持ちの方の多くは、引き継いだ事業を拡大させて、よりお金持ちになっていく方が多かったです。
現状に満足することなく、家族のため、世の中のためを思い、事業拡大に励む様子はとても印象的でした。
ここまで、富裕層は「どうやってお金持ちになったのか」、証券会社の元富裕層担当社員である筆者が見たケースをまとめてきました。
では、「日本の富裕層」の保有している資産規模や世帯数はどれくらいでしょうか。次章で詳しく見ていきましょう。
2. 「日本の富裕層」保有資産規模と世帯数
富裕層について語る前に、野村総合研究所の資料をもとに、富裕層について簡単にまとめてみます。
2.1 富裕層の定義とは
そもそも富裕層とはどのような定義なのでしょうか。
野村総合研究所による報告によれば、富裕層とは「純金融資産で1億円以上保有」している世帯と定義しています。
また、同基準で5億円以上保有する世帯を「超富裕層」と呼んでいます。
2.2 富裕層は日本にどれくらいいるのか
日本には純金融資産1億円以上の富裕層(ここでは超富裕層も含みます)が148万5000世帯存在しています。
割合にすると全体世帯数の2%程度が富裕層以上ということになります。
- 超富裕層(5億円以上):9万世帯/105兆円
- 富裕層(1億円以上5億円未満):139万5000世帯/259兆円
- 準富裕層(5000万円以上1億円未満):325万4000世帯/258兆円
- アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):726万3000世帯/332兆円
- マス層(3000万円未満):4213万2000世帯/678兆円
この富裕層をさらに細かく分類すると、資産1億円以上5億円未満の「富裕層」が約2.6%(139万5000世帯)、5億円以上の「超富裕層」が約0.2%(9万世帯)を占めています。
全世帯数は5413万4000世帯とすると、資産1億円以上の世帯は約2.7%ということになります。
3. 「日本の富裕層」世帯数と純金融資産はどのくらい増えた?
賃金も上がらず、物価などからくらしが苦しいと嘆く人が多い中、富裕層が増え続けるにはどのような理由があるのでしょうか。
純金融資産保有額の階層別にみた保有資産規模と世帯数の推移4/6
出所:株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)」
2005年から2021年にかけて、富裕層は増加しています。
富裕層と超富裕層が保有する資産総額の推移は以下の通りです。
- 2015年:272兆円
- 2017年:299兆円
- 2019年:333兆円
- 2021年:364兆円
2015年と21年で比較してみると、総資産額は実に34%も増加しています。
4. 日本の富裕層が増えた「3つの背景」とは?
資産形成のイメージ5/6
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それでは、なぜ日本で富裕層が増え続けているのでしょうか。
続いてその背景について見て行きましょう。
日本で富裕層が増え続けている理由として、様々な要因が考えられますが、今回は以下のような要因をあげてみます。
4.1 【背景1】国内外の株価上昇
皆さんもご承知の通り米国の株式市場は長期的に堅調に推移し、ダウ工業平均株価やS&P500といった株価指数は、でこぼこはありながらも長期的に上昇トレンドとなっていました。
また、米国だけではなく、世界的な株高が継続してきたという背景もあるかと思います。
富裕層はそうでない世帯と比較して一般的に株式の保有額やその比率が高いことから、株式市場の環境が資産額の増減に影響を及ぼします。
したがって、世界的な株高の背景は最も大きな背景としてあげられるでしょう。
4.2 【背景2】非課税枠のある投資制度の充実による資産形成機会の拡大
将来への投資6/6
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また、NISAやiDeCoなどの税制優遇制度の登場も無視はできません。旧NISAは以前からありましたが、やはり多くの人が投資を始めたきっかけというと、2018年にはじまった「つみたてNISA」は多いのではないでしょうか。
NISA制度は2024年より「新しいNISA(いわゆる新NISA)」として展開されています。
10年近い期間を経て、こうした非課税枠のある投資制度の拡充により、個人が資産形成に関わる機会は増えてきました。
10年前に投資に興味がなかった人も、NISAなどの制度をきっかけとして証券投資をはじめたという人は多かったのではないでしょうか。
先ほども指摘した通り、世界的に株価はこれまで長期にわたり上昇傾向にあり、早い段階で資産形成を始めた人ならば相応の利益が出ていることが推測できます。
4.3 【背景3】相続や贈与によるもの
富裕層になった人のなかには、相続や贈与から多額の資金を手に入れた人もいるでしょう。
高齢化が進む日本では、親などから資産を受け継ぐ人が増え、結果として富裕層の数が増えている可能性もあります。
一般的な家庭であっても「遺産分割で祖父母の遺産を継いだ」という人も少なくありません。
こういった株式市場の好調さ、資産形成の機会拡大、また人口動態の変化などが、富裕層の増加に寄与した可能性があります。
なかには、本人の意図しないところで富裕層の仲間入りを果たした、という人もいるでしょう。
5. まとめにかえて
いかがでしたでしょうか。今回は、富裕層は「どうやってお金持ちになったのか」、証券会社の元富裕層担当社員である筆者が見た3つのケースをご紹介しました。
お金持ちの方は、挫折や逆境を乗り越えながら、難関資格を取得したり、起業したり、引き継いだ事業を拡大させたりして、富裕層の仲間入りを果たしたり、よりお金持ちになる方が多い傾向にあります。
豊かな生活を目指したいと考えている方は、今回ご紹介した「富裕層の方がお金持ちになったきっかけ」をぜひ参考にしてみてください。
参考資料
安達 さやか