2018年は例年よりも梅雨明けが早く、夏に入ってからは猛暑の日が続いています。これだけ太陽の光が強いと、いつもよりさらに紫外線が気になって、日焼け止めを使う人も多いのではないでしょうか。

この便利な日焼け止めですが、実はこれに迷惑している人たちが一部いることを知っていますか?

「前が見えない」水泳部員の苦悩

「日焼け止め プール」などとTwitterで調べてみるとわかるのですが、実は、多くの水泳部員が日焼け止めの使用によって迷惑しています。もしかすると、あなたのお子さんもそうかもしれません。

日焼け止めがプールに溶け出すと、水が濁ってしまい、泳いでいるときに前方が見えなくなってしまうというのです。

上記のような視界不良だけでなく、日焼け止めが溶けた水を誤飲することで、体調が悪くなってしまったっという声も多くあります。

具合が悪くなってしまうことも?

公共財団法人日本中毒情報センターによると、日焼け止めを多量に飲み込んでしまうと、

・下痢
・嘔吐
・腹痛
・めまい

などの症状が出る場合があるようです。

また、日焼け止めだけでなく、化粧や整髪料も溶け出していることを考えると、健康への被害は多少なりともありそうです。

ちなみにプールの中でおしっこをした場合には、消毒用の塩素と尿とが反応して生まれる化学物質によって、ノドや目が痛くなるなどの症状が出てしまうこともあるようです。用を足すのはプールの中ではなく、面倒でもプールサイドのトイレでしたいところです。

それでも焼けたくない……生徒の主張

こうしたプールの水への悪影響を知りつつも、日焼け止めを塗りたくなる人もいます。

特に女性のなかには、真夏の紫外線が強い時期に、太陽の下に素肌をさらしたくないという人は多いですよね。

中には、「日焼けするとアレルギー反応が出てしまう」という人もおり、日焼け止めをやめたらいいなどと一概には言えない場合もありそうです。

他にも、「プールにもっと高性能の濾過機能があれば、水泳部員も安心して泳ぐことができる」という意見もあります。もともとの性能が高くない場合もありますが、長年の使用によって、学校のプールの濾過機能が低下していることも考えられますね。

そもそも学校の対応が遅れている?

実は、どうしても焼けたくない人のための「ラッシュガード」という水着があります。これは、顔以外のほぼ全身が布に覆われた水着で、紫外線による日焼けを防いでくれます。

「ラッシュガード」のような日焼け止め対策は、実は学校によっては認めていないところもあり、「いまの時代に『学校指定のもの以外の水着着用は不可』という決まりは遅れている」という意見もあります。

「日焼け止めを使ってほしくない水泳部員」と「日焼けしたくない生徒」双方の悩みを解決するためにも、学校が間に立ち、解決に向けて動く必要があるのかもしれません。

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