4. 【新NISA】50歳から65歳までに「2000万円」貯めたい!毎月の積立額はいくら必要
次は目標額から毎月の積立額を計算してみましょう。数年前に「老後2000万円問題」が話題になりましたが、50歳から2000万円を貯めるには、毎月いくらの積立をすればよいか、シミュレーションしてみます。
4.1 【シミュレーション】目標額2000万円・15年間積立投資をする場合、毎月の積立額を計算
想定利回り:毎月の積立額
- 1%:10万3033円
- 3%:8万8117円
- 5%:7万4826円
- 7%:6万3099円
- 10%:4万8255円
出所:金融庁「つみたてシミュレーター」
日本の年金積立金は市場運用開始以降、年平均リターンが約4%で運用されています。ポートフォリオの内訳は、国内外株式、国内外債券が25%ずつで、仮に50歳の方が2000万円を目指して、このようなファンドで15年間運用するとしたら、毎月の積立額は約8万円という計算になります。
当然ながら、利回りが高ければ積立額は低くなりますが、リスクは大きくなります。50歳以降は、老後を目前に控えていることもあり、過大なリスクをとることはおすすめできません。
一方、資産を増やすためには、できれば65歳以降も運用を続けたほうがよいのですが、高齢になると資産の管理が難しくなる場合もあります。
運用は無理のない範囲でおこなうことがいちばんです。仮に目標とする額が減ったとしても、家計から無理なく捻出できる範囲内で資産形成をおこなうことが大切です。
5. まとめにかえて
今回は、新NISAの制度概要や、50歳代からの資産運用について解説しました。
本記事でお伝えしたシミュレーションは、あくまで利回りや積立期間等から単純計算したものであり、リスクについては考慮していません。
ご存知のとおり、投資にはさまざまなリスクがあります。とくに運用期間が短い場合は、リスクが大きくなる可能性があることに留意しておきましょう。
投資の基本は長期・積立・分散投資です。このような運用を実践すれば、リスクを小さくしながら安定的な運用が目指せます。なお、投資をする金融商品は、長期にわたって成長が見込める資産を選ぶことをおすすめします。