2. 4つの都府県の「面積が小さい市」を比較すると…
国土地理院が公表している「全国都道府県市区町村別面積調」によると、2024年7月1日時点で日本で一番「面積が小さい市」がある都道府県は、埼玉県です。
日本で一番面積が小さい市は埼玉県の蕨市で、面積は5.11平方キロメートルとなっています。市の外周は約12キロメートルで、徒歩約3時間で1周できる大きさ。また、蕨市は面積が一番小さいだけでなく、人口密度が全国で一番高い市でもあります。
蕨市に続いて2番目に面積が小さいのは、東京都狛江市の6.39平方キロメートル。3番目は京都府向日市の7.72平方キロメートル、4番目は東京都国立市の8.15平方キロメートルでした。
面積が小さい市のランキングを見てみると、TOP10には東京都の市が5つランクイン。そのほか、埼玉県、京都府、大阪府と、県面積の小さい都府県の市が多くランクインしました。
ちなみに、日本で一番面積が大きい市は岐阜県高山市で2177.67平方キロメートル。蕨市と高山市では面積に426倍もの差があるのです。
3. 埼玉県の県内総生産は名目23兆7336億円
ここからは日本で一番「面積が小さい市」を持つ埼玉県について紹介します。
埼玉県は関東平野の内部に位置する内陸県で、栃木県、群馬県、茨城県、千葉県、東京都、山梨県、長野県に隣接しています。
面積は3798.08平方キロメートルで、全国47都道府県中39位の大きさ。面積のおよそ3分の1が山地、3分の2を平地が占めており、夏は蒸し暑く、冬は乾燥した北西の季節風が吹く日が多いのが特徴です。
県の人口は2024年4月時点で737万4126人で、県の人口TOP3の都市は以下の通りです(出所:国土地理協会「2024年4月調査 市町村別 人口・世帯数(日本人住民+外国人住民)埼玉県」)。
- さいたま市 134万6412人
- 川口市 60万7279人
- 川越市 35万2836人
経済面を見てみると、2021年度の県内総生産は名目23兆7336億円。一人当たりの県民所得は304万9000円でした。
いかがでしょうか。今回は日本で一番「面積が小さい市」を持つ都道府県について紹介しました。
3.1 調査概要
- 調査日:2024年11月25日
- 調査人数:100人(全国の10歳代~60歳代)
- クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査
参考資料
- クロス・マーケティング QiQUMO
- 国土地理院「都道府県別面積の順位」
- 国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」
- 蕨市「市のプロフィール」
- 国土地理院「市区町村別面積の順位 大小各20位」
- 国土地理協会「2024年4月調査 市町村別 人口・世帯数(日本人住民+外国人住民)埼玉県」
- 埼玉県「県民経済計算」
小野田 裕太