はじめに
ビジネスパーソンとして社会で活躍するためには、ある程度のメンタルの強さが求められます。ではメンタルが強い人とは、どのような人なのでしょうか?
この記事では、メンタルが強い人と弱い人にはどのような違いがあるのか、またメンタルの強さを保つにはどのような工夫をしたらよいかといった点について、ご紹介いたします。
目次
1. ビジネスパーソンに必要なメンタル力とは?
2. メンタルが強いビジネスパーソンの特徴
3. メンタルが弱いビジネスパーソンの特徴
4. ビジネスパーソンのメンタルを強くするには
5. ビジネスパーソンのメンタルを鍛える場所とは
6. ビジネスパーソンのメンタルの休息方法とは
7. ビジネスパーソンのメンタルが不調になった時は
1. ビジネスパーソンに必要なメンタル力とは?
ビジネスパーソンとして働く中で、常に仕事が上手くいくとは限りません。時には上司に怒られてしまうなど、失敗をすることもあるでしょう。しかし、企業に所属して給料を貰っている以上、いつまでも落ち込んで仕事が手につかないという状態ではビジネスパーソンは務まりません。できるだけ早く立ち直り、気持ち新たに次の仕事にとりかからなくてはいけません。
ビジネスパーソンにとって、失敗を反省するのは非常に大切なことです。しかし、それ以上に必要とされるのは、それらの失敗を引きずらず、次に進むメンタルの強さではないでしょうか。
なお、ここで勘違いしてはいけないのは、「失敗を引きずらない」イコール「失敗を忘れる」ではないという点です。というのも、ビジネスパーソンの中には、立ち直りは早いけれど、同じ失敗を何度も繰り返す人がいますが、これは「自分の失敗を忘れることで立ち直る」ということを繰り返している人です。何回でも立ち直るという点は素晴らしいのかもしれませんが、同じ失敗を繰り返していては、周囲に迷惑がかかりますし、最終的には職場のお荷物として扱われることになってしまうかもしれません。失敗は失敗として受け止め、「なぜ失敗したのか」「どうすれば失敗しなかったのか。」という点について自分なりの分析を行った上で、二度と同じことは繰り返さないという気持ちをもって次に進みましょう。
「同じ失敗は二度としない。」という、失敗を糧にして立ち直るメンタル力があってこそ、ビジネスパーソンとしての成長が見込めるのではないでしょうか。
2. メンタルが強いビジネスパーソンの特徴
メンタルが強いビジネスパーソンの特徴としては、以下の点が挙げられます。
自分を責めすぎない
仕事で失敗をした場合、自分を責めて落ち込んでしまうという人がいますが、ただ落ちこんでいるだけでは何も解決しません。失敗は失敗として受け止めたうえで割り切り、反省を生かし前に進んでいく人こそがメンタルの強いビジネスパーソンといえるでしょう。
素直に謝ることができる
失敗をした時に、他人の行動や失敗をした時の状況を言い訳に、「自分は悪くない」ということを主張する人がいます。しかし、他人や状況がどうあれ、失敗をしてしまったのは自分自身です。メンタルの強いビジネスパーソンの場合、まず失敗を素直に認め、謝ったうえで、失敗につながった要因を客観的に報告するということができるのです。
失敗を恐れない
先が見えない状況や、以前失敗した状況と同じような状況で仕事をしなくてはいけないときに、「失敗するかもしれないから。」と、仕事をすることを避けようとする人がいます。しかし、メンタルの強いビジネスパーソンの場合、失敗をしてもそれは次の成功へのステップになると考え、積極的にトライしていくという姿勢を貫く人が多いようです。
3. メンタルが弱いビジネスパーソンの特徴
一方、メンタルの弱いビジネスパーソンの特徴としては、以下の点が挙げられます。
失敗やリスクを極端に恐れる
一度失敗をした仕事や、何らかのリスクが予想される仕事に対し、「ダメだったらどうしよう」という気持ちばかりが先走って、なかなか行動に移すことができない人がいますが、このような人はメンタルの弱いビジネスパーソンである可能性が高いといえます。失敗やリスクを恐れて、簡単な仕事ばかりをしていたのでは、ビジネスパーソンとしての成長が見込めなくなってしまいます。
同じ失敗を繰り返す
何度も同じ失敗を繰り返す人がいますが、このような人もメンタルの弱いビジネスパーソンであることが多いようです。何度も同じ失敗から立ち直るので、一見強い人のように思えますが、これは過去の失敗から何も学んでいないという点で、問題があるといえるでしょう。
マイナス思考
失敗をした時に、必要以上に落ち込んでクヨクヨと悩む人がいますが、こういった態度も、メンタルの弱いビジネスパーソンの特徴といえるようです。「次に失敗をしなければいいのだ。」という切り替えをしないと、次のステップへ進むことはできません。
仕事をするうえで、失敗することは、決して悪いことではありません。もっともよくないのは、その失敗を次に活かすことができないという点が理解できていないというところが、メンタルの弱い人に共通することなのかもしれません。
4. ビジネスパーソンのメンタルを強くするには
では、メンタルが弱いと感じている人は、どのようにしたらメンタルの強いビジネスパーソンになることができるのでしょうか。以下にポイントをまとめてみました。
自分の弱い部分と向き合う
自分の強い部分を考えることは自信につながりますが、自分の弱い部分については、あまり触れたくないと思っている人は多いのではないでしょうか。しかし、この自分の弱い部分をきちんと認識し、向き合うということは、メンタルを強くするという点において、非常に大切なことといえます。というのも、自分の弱い部分をしっかりと認識することで、自分が克服するべき課題が見えてくるからです。
ストレスとうまく付き合う
仕事の失敗から立ち直るという過程において、多くの人は「失敗をしてしまった」という落ち込む気持ちを、前向きな方向に奮い立たせるという気持ちの切り替えを行います。これは、精神に大変なストレスをかけることでもあります。このようなことを繰り返していると、何度も立ち直るのは良いけれど、そのうちストレスが溜まって精神に異常をきたすということにもなりかねません。趣味に没頭する時間を作る、ぼーっと何もせずに過ごすなど、日常的にストレスをうまく逃す自分なりの方法を見つけておきましょう。
5. ビジネスパーソンのメンタルを鍛える場所とは
失敗を繰り返すことで、ビジネスパーソンのメンタルは鍛えられていくものですが、だからといって、新人のうちならともかく、仕事で失敗ばかりをするわけにもいきません。仕事以外で、メンタルを鍛える方法を考えてみましょう。
スポーツをする
途中で自分の心に負けてしまうとやりとげることができないという面があるという点で、スポーツをすることで、メンタルを鍛えることが期待できます。特に登山やマラソンなど長時間にわたって行う競技ほど、苦しさと向き合うことになります。これらの競技はメンタルを鍛えるのにより適しているといえるでしょう。
メンタルトレーニング
スポーツが苦手、継続的にスポーツをする時間がとれないという人には、メンタルトレーニングの講座を受講するという方法もあります。メンタルトレーニングとは、主にスポーツ選手などが行う、本番で力を発揮するための精神面の訓練ともいえるものです。ビジネスパーソン向けのメンタルトレーニング講座は様々な場所で開催されています。自分に合ったものを選び、参加してみることで、メンタルを鍛えることができるのではないでしょうか。
6. ビジネスパーソンのメンタルの休息方法とは
睡眠時間をしっかりと確保できていないことで、精神のコントロールがうまくいかないというビジネスパーソンもたくさんいます。毎日の睡眠時間をきちんと確保することで、心と身体の健康を守り、強いメンタルを保つようにしましょう。
また、常に人に囲まれている状況だと、知らず知らずに気疲れをしてしまうものです。思い切って1人で過ごす時間を作るのも休息を取るためのよい方法といえます。試しに、休日はどこにも行かず、ゆったりとひとりの時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。趣味や読書にいそしむのもよいですが、疲れていると感じているときは、ぼーっとする、ただただ眠るなど、何もしない時間を過ごすこともおすすめです。
7. ビジネスパーソンのメンタルが不調になった時は
適宜休息を取り、メンタルを一定に保つ工夫をしていても、毎日の仕事に追われる中で、メンタルが不調に陥ってしまう可能性もあります。以下のような不調のサインが表れたら、早めに対処をしたほうがよいかもしれません。
- 食欲不振
- なかなか眠ることができない
- なかなか起きることができない
- 十分寝たはずなのにだるい
メンタルの不調を放置するとうつ病などの心の病気に発展することもあります。不調のサインを感じたら、まず心を休めることを考えましょう。有給休暇などをまとめて取り、一時的に仕事から離れてみるのもよいかもしれません。
また、カウンセラーに相談するというのも良い方法です。誰かに自分の気持ちを聞いてもらうだけでも、すっきりとするからです。なお、比較的軽い症状であれば、話を聞いてもらうのは、友達や家族でもよいでしょう。ただし、このとき、話をすべて聞く前に、あれこれとアドバイスをしてくるような人は避け、ただ相槌を打ちながら話を聞いてくれる人を選ぶのがコツです。
おわりに
メンタルの強いビジネスパーソンは、「失敗を恐れず、ミスを引きずらない」人であることがおわかりいただけたでしょうか。強いメンタルを保ち続けることは、仕事で高いパフォーマンスを発揮することにもつながります。ただ、一方で強いメンタルを保ち続けるためには、心の休息も必要です。日々のストレスとの付き合い方や休息の取り方についても、きちんと考えておいたほうがよいでしょう。
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LIMO編集部