2. 4つの都県の「人工林率」を比較すると…
林野庁が公表している「都道府県別森林率・人工林率」によると、2022年3月31日時点で人工林が占める割合が一番多い都道府県は佐賀県です。気になる人工林率は67%で、人工林の面積は7万3689ヘクタールとなっています。
2番目は森林率1位の高知県で、人工林率は65%、人工林の面積は38万6843ヘクタール。3番目が愛知県(人工林率64%、人工林面積14万46ヘクタール)、4番目が三重県(人工林率62%、人工林面積22万9588ヘクタール)となっています。
アンケート回答者の41%が選択した東京都は人工林率44%、人工林面積3万4925ヘクタールでした。
人工林率が高い都道府県を見てみると、上位には近畿、四国、九州と西日本の都道府県が多くランクイン。とくに四国は4県中3県がTOP10にランクインする結果となりました。四国の人工林率は以下の通り。
- 高知県 人工林率65%
- 愛媛県 人工林率61%
- 徳島県 人工林率60%
- 香川県 人工林率47%
3. 佐賀県の県内総生産は名目3兆1792億円
ここからは、日本で一番人工林率が高い佐賀県について紹介します。
佐賀県は九州の北西部に位置し、東は福岡県、西は長崎県、北は玄界灘、南は有明海に面しています。東京都まで直線距離で約900キロメートルあるのに対し、朝鮮半島までの距離はわずか約200キロメートル。古くから大陸文化の窓口として重要な役割を果たしてきた歴史があります。
24万4067ヘクタールの面積の佐賀県は10市10町で構成され、人口は79万6989人となっています。公益財団法人国土地理協会が公表している佐賀県の人口TOP3の都市は以下の通り(2024年4月時点)。
- 佐賀市 22万7066人
- 唐津市 11万4875人
- 鳥栖市 7万4071人
経済面を見てみると、2021年度の県内総生産(名目)は3兆1792億円。1人当たり県民所得は274万4000円でした。
いかがでしょうか。今回は日本で一番「人工林率」が高い都道府県について紹介しました。
3.1 調査概要
- 調査日:2024年11月13日
- 調査人数:100人(全国の10歳代~60歳代)
- クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査
参考資料
- クロス・マーケティング QiQUMO
- 林野庁「都道府県別森林率・人工林率」
- 佐賀県「佐賀県の紹介」
- 公益財団法人国土地理協会「2024年4月調査 市町村別 人口・世帯数(日本人住民+外国人住民)佐賀県」
- 佐賀県「県民経済計算」
小野田 裕太