株式市場の振り返り-日経平均株価は反落、一時▲245円安もやや持ち直す

2018年8月15日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,204円(▲151円、▲0.7%) 反落
  • TOPIX 1,698.0(▲12.9、▲0.8%) 反落
  • 東証マザーズ総合指数 955.1(▲19.8、▲2.0%) 大幅反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:422、値下がり銘柄数:1,618、変わらず:64
  • 値上がり業種数5、値下がり業種数:28
  • 年初来高値更新銘柄数:36、年初来安値更新銘柄数:187

東証1部の出来高は12億4,476万株、売買代金は2兆402億円(概算)となり、いずれも前日並みでした。トルコ通貨危機は一段落しましたが、夏季休暇などで参加者が少ないこともあり、様子見スタンスが強まりました。

売買代金は前日に続き、かろうじて2兆円を維持するに止まりました。

そのような中、日経平均株価は弱含みの値動きとなりました。前日の急騰による反動もあり、前場から徐々に下げていましたが、後場に入って一気に下落幅を拡大します。後場半ばには一時▲245円まで下落する場面も見られましたが、その後は切り返す展開となりました。

結局は反落で終わりましたが、相応に底堅さを見せたとも言えましょう。

なお、TOPIXも同じような値動きで反落となり、終値では1,700ポイントを割り込みました。下落率も日経平均株価よりやや大きくなって引けています。

東証マザーズ総合指数は大幅反落、売買代金は24日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は9,234万株、売買代金は991億円となり、いずれも前日より増加しました。個人投資家の投資意欲が徐々に戻ってきた模様であり、出来高は久々に9,000万株を上回る商いとなりました。また、売買代金も24日連続で1,000億円割れとなりましたが、最近にない高水準で終わっています。

ただ、利益確定売りが多く出たと見られ、総合指数は大幅反落となりました。先行きはまだ不安定と言えそうです。

コナミHDやマツダなどが年初来安値を更新、新興市場ではCYBERDYNEが暴落

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が大幅安となり、コナミホールディングス(9766)は一時▲5%超安の急落となって年初来安値を更新しました。

また、上海株価指数の大幅下落を受けてコマツ(6301)と日立建機(6305)が大きく値を下げ、いずれも年初来安値を更新しています。

その他では、為替相場がやや円安水準に振れたにもかかわらず、自動車株が総じて売られ、マツダ(7261)が安値更新となったことが目を引きました。

なお、一部社員の不正行為が明るみとなったスルガ銀行(8358)は、連日の急落の末に安値更新となっています。

一方、通信株の一角が買われ、日本電信電話(9432)、KDDI(9433)、NTTドコモ(9437)などが堅調に推移しました。

また、中外製薬(4519)が値を上げ、塩野義製薬(4507)やエーザイ(4523)も上昇するなど、医薬品株の一角も買われたようです。

その他では、イオン(8267)が大幅上昇となり、セブン&アイ・ホールディングス(3382)も上昇するなど、小売株にも買いが向かいましたが、限定的に止まりました。

新興市場では、先週木曜日に決算を発表したメルカリ(4385)が4日続落となりましたが、年初来安値を更新することはなく、下げ止まりの気配が出てきたようです。

一方、前日に決算発表を行ったCYBERDYNE(7779)は一時▲18%安に迫る暴落となり、約4年ぶりの安値水準(分割調整後)となっています。また、インターネットインフィニティー(6545)も▲20%超の大暴落となり、ストップ安で引けました。

青山 諭志