自分の意見があるのに、他人から強く出られると相手の言う通りにしてしまうことはありませんか。後から後悔して、何で自分の思った通りにしなかったのだろうと自分を責める。このサイクルを止めるための方法を、3つのケースでご紹介します。

強く出られると自信がなくなるケース

相手に強く出られると、自分の意見に自信がなくなることもありますよね。相手の意見を聞き入れ、結果的に正解だったということもあります。こういった場合は判断に迷うものです。

自分の意見と相手の意見、どちらが正しいかわからない場合は、その場ですぐには答えを出さないようにしましょう。そして意見を選択するための行動をとります。お互いにその場で意見を出し合い、議論するのも一つです。インターネットや本などで情報収集をすることも必要でしょう。

最終的には、自分が納得できる意見を選択しましょう。誰の意見にせよ、選択して責任をとるのは自分自身です。結果的に間違っていても、自分が選択したのなら「あの時の自分はそう思ったのだから」と納得できるでしょう。

人によって意見を曲げたり、曲げなかったりするケース

身内に強く出られるのなら自分の意見を押し通すことができるけど、友達や義両親に強く出られると意見を曲げてしまうということもありますよね。

それは心の奥では「相手に嫌われたくない」「相手の気持ちをくむ姿勢を見せたい」「相手のためになりたい」「はっきり言うのが怖い」といった気持ちがあるから。

優しい性格とも言えますが、そこには自己保身の気持ちも混ざっていないでしょうか。相手の意見に合わせたものの、その意見が間違っていることもあります。すると相手との関係が悪くなったり、そこまではいかなくとも、相手に嫌なイメージを抱いてしまいますよね。

お互いの関係を考えた場合、何でも相手に合わせていると、正解どころかかえって関係を悪くしてしまいます。心地よい関係を長く続けたいなら、自分の意見も大切にし、相手に理解してもらうよう努めましょう。

意見の伝え方が弱いケース

一度は自分の意見を伝えたものの、結局は相手の意見に合わせてしまったということもありますよね。また、「いつもあの人は自分の意見を押し付けてくる」という人はいませんか。

結局は相手に意見を押し通されてしまうという場合、あなたの態度が弱い可能性があります。「自信なさげに話をしている」「すぐに自分の意見を説明することを諦めてしまう」ところはないでしょうか。

弱気な様子で話したり、説明を怠ると、相手に舐められてしまいます。自分の意見を伝えるときは、はっきりとした口調と視線で、毅然とした態度で伝えましょう。自分の意見を丁寧に説明することも、諦めないでください。

最後は勇気と練習

3つのケースをご紹介しましたが、最終的に自分の意見を曲げないために必要なのは、勇気と練習です。最初はうまくいかないこともありますが、まずは小さなことから自分の意見を相手に伝える練習をしてみましょう。

小さな勇気から始めて自信をつけていき、自分の意見を大切にできるようになると、周囲の人との関係性も変わりますよ。

宮野 茉莉子